説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「なぜスヌーズは2回目以降9分間隔になるの?」という質問に答えます。

***

iPhoneでアラームをセットし、指定した時間に鳴り始めたとします。そのときロック画面を解除(スライダーを右方向へドラッグ)すると、アラームは解除されて音は鳴らなくなりますが、表示されたダイアログにある「スヌーズ」ボタンをタップすると、1回目は10分後、2回目以降は9分後に再びアラームが鳴ります。もう一度スヌーズボタンをタップすれば再び9分後に、さらにもう一度……と、二度寝・三度寝防止に役立ちます。

ご質問の「なぜ9分か」ですが、それはiPhoneのロック画面に表示される時刻がデジタル表記であることに関係があります。いえ、Appleから正式なコメントを得たわけではないので「関係があるかもしれません」ですね。

それは、「下1桁が1づつ小さくなる効果」です。たとえば、6時00分にアラームをセットしたとき、1回目のスヌーズは6時10分、2回目は6時19分、3回目は6時28分、4回目は6時37分……10回目の7時31分までは毎回、下1桁の数字が変化します。

しかし、スヌーズの間隔が10分だとすると、下1桁は毎回同じになります。5分としても、偶数回で同じ数字が出現します。間隔が2分にしても3分にしても同じこと、一定周期で同じ末尾が出現することに変わりはありません。9分間隔であれば、1時間は60分ですから、スヌーズのたび必ず下1桁の数字は変化します。デジタル表記ですから、異なる数字が表示されたほうが読み違い/勘違いは減ることでしょう。

この2回目以降9分というスヌーズ間隔は固定で、変更はできません。一見頑ななようですが、ユーザの「二度寝」ダメージを少しでも減らしたい、というAppleの思いやりなのかもしれませんよ。

写真で解説

ふだん何気なく利用している、アラームの「スヌーズ機能」。こんなところにまで、Appleの気配りが見え隠れしています