デザイナーたるもの、常にアイデアを考えていたり、はたまたタスクを抱えていたりするもので、メモツールというのは仕事をする上で見逃せないツールです。そこで、先日Googleからサクっとリリースされたメモツール「Google Keep」を使ってみました。
「Google Keep」はとにかくシンプル
「Google Keep」は、書き込みや貼り付けが簡単にできる「web上のメモ帳」といった感じのツール。メールやGoogle+など、Googleサービスを利用していれば、新たにアカウントを作らなくても、ログインするだけですぐにサービスを利用できます。
これまで、「とりあえず残しておきたい情報」は文字であればテキストエディット、画像であればスクリーンショットを使用して残し、デスクトップにばらばらと置いていましたが、「Google Keep」を使えばそれらが整理されてスッキリ。何より、自宅のiMac、移動先で使うMacBook Air、そしてiPad、iPhoneと、今使っているすべてのデバイスで情報を共有できるのが便利です。とはいえ、どんだけMac大好きなんだよって感じですね…(苦笑)
PC版の作業画面の言語は全て英語ですが、アイコンが表示されているので感覚的に操作できます。操作は「書く」、「画像をあげる」、「アーカイブに放り込む」、「色をつける」、「削除する」とたったこれだけ! Evernoteが多機能すぎて使いこなせない(汗)私にはちょうどいいシンプルさです。
また、画像のアップロードに関して、Macユーザーだとついついファイルをブラウザにドラッグ&ドロップしてしまいがちですが、そこは「ファイルのアップロード」から逐一選択する必要があります(改善希望!) 。そのほか、TODOリストが簡易作成できるので自宅で作ったものをiPhoneなどでチェック、なんて活用もできそう。メモは無色を合わせて8色で色分けし、特に大事なものはアーカイブに放り込んでおけば後から見直すときに整理が簡単です。
デザイナーの実務にも対応可能
このツール、オンラインサービスではありますが、編集内容もリアルタイムでサクサク保存可能。長めのテキスト原稿を書いている時期は、ちょっとした移動時間や美容室のトリートメント中(笑)などに加筆したり、読み返して修正したりしています。そういった作業もしっかりサポートしてくれるので、時間が有効活用できている気がします。
また、後で確認しようと思って撮ったスクリーンショットって、1つひとつ開いて確認するのが面倒ではないですか? このツールは一度アップロードした画像をわざわざ開かなくても、掲示板のように時系列で表示されるので、ざっと確認するときも便利です。
さらに、大きなサイズのファイルをアップロードすることも可能なので、デザイン原稿や資料をざっとあげておけば、打ち合わせの際にiPadや携帯デバイスを使ってクライアントと確認作業をすることもできそうです。
「Google Keep」はiPhoneからも使えるが…
テキストも画像も便利にまとめられる「Google Keep」ですが、現状iPhone用のツールがありません。そのため、iPhoneユーザーはしばらくPC用のサービスを使うことになります。閲覧は特に問題ないのですが、文字の編集は少々使いづらいです。これは早々にAppのリリースに期待したいところです。
円田万紀
フリーランスデザイナー。
死なない程度に必死にぼちぼち頑張っています。