説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「LINEのスタンプは家族で共有できる?」という質問に答えます。

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いま人気のアプリ「LINE」は、トークと呼ばれるチャットが人気です。いろいろな表情のキャラクターが「スタンプ」として用意されているので、それをトークの画面にぺたりと貼り付ければ、言葉を使わなくても互いの考えがわかります。この楽しさは、経験してみないとわからないかも……

その「スタンプ」、無料のものもあれば有料のものもあります。LINEの画面から直接購入できますが、決済にはApp Storeの「アプリ内課金(In App Purchase)」というしくみを利用するため、アプリを購入するときと同じ方法で支払えます。

アプリ内課金には、いちど購入すれば権利が永続するタイプと、ゲームアプリのコインやアイテムのように消費されるタイプ、1カ月など期間で課金されるタイプの3種類があります。LINEのスタンプは、最初に挙げた「いちど購入すれば権利が永続するタイプ」で、購入履歴はAppleが管理しています。

ということは、App Storeの支払い方法に家族で同じApple IDを使っている場合、家族の誰かがスタンプを購入すれば、他の家族もそのスタンプをダウンロードしても課金されないことになります。Apple IDは最大10台のiOSデバイス(パソコンも含みます)に登録できるので、5人家族が1人2台づつ利用しているとしても、1度購入したスタンプは家族で共有できる、ということになります。

家族の誰かが購入したスタンプをダウンロードする方法は、スタンプを購入する場合とまったく同じです。Apple IDのパスワードの入力を求められるため、一瞬ドキッとしますが、その直後に「このアイテムはすでに購入されています。もう一度無料でダウンロードするには「OK」をタップします」と表示されるはずです。当然、App Storeの設定画面に異なるApple IDを登録している場合は課金されるので、事前に確認しておきましょう。

写真で解説

「設定」→「iTunes Store/App Store」の順に画面を開くと、App Storeで使用するApple IDを確認できます

同じApple IDでスタンプを購入したことがあれば、ふたたび課金されることはありません。同じApple IDを使用できるデバイスの数は10台までです