――話は変わりますが、先日ワーナー・マイカルの従業員の方が選ぶ2012年の映画で1位になっていましたね
細田監督「あれはうれしかったですね。映画館の方に選んでもらえるのって本当にうれしい。これまでは東京や大阪などの大都市を中心としたキャンペーンだったところ、今回の作品では全国21都道府県を周らせていただいて、映画館の方に直接ご挨拶できる機会が多かったんです。館のみなさんがいかに映画を愛しているかを直に知ることができました。だから余計にうれしかったですね。東宝配給だったのでTOHOシネマズを中心に周っていて、ワーナー・マイカルはほとんど回れなかったので、それが票に反映したわけではないでしょうが……。とにかく本当に光栄なことです」
――監督の次回作も気になるところですが、すでに動いていらっしゃるのでしょうか?
細田監督「たくさんの皆様に『おおかみこどもの雨と雪』を観ていただいたおかげで、次も作れるチャンスをいただけることになりました。監督にとって、こんなに嬉しいことはありません。改めて皆さんに感謝したいと思います」
――次も3年後でしょうか?
細田監督「いやいや、そんなに都合よく行くかどうかはわかりませんが、頑張ってまた面白い映画を作りたいなと思っています」
――それでは最後にファンの方へのメッセージをお願いします
細田監督「"おおかみおとこのこども"を育てるお母さんのお話ですが、パッケージどおり、お母さんと子どもがのびのび成長していく映画ですので、ぜひ親子で観ていただきたいですし、田舎から都会に出て来ていらっしゃる方なら、お父さんやお母さんを思い出しながら観ていただけたらうれしいです。作品の中で登場人物がどんどんと成長していく映画なので、しばらく時間を置いてから観ると、最初に観たときとは違った印象を受けるかもしれません。そういった違いを味わうのに、Blu-rayやDVDはすごく適していると思いますので、ぜひともよろしくお願いいたします」
――ちなみに監督が"おおかみこども"だったら、人間を選びますか? それともおおかみを選びますか?
細田監督「僕は明らかにおおかみ側ですね。アニメ映画なんか作っている時点で、かなりおおかみ的な生き方ですよ。皆さんはいかがでしょう?」
――ありがとうございました
『おおかみこどもの雨と雪』のBlu-ray/DVDは2013年2月20日の発売。いずれも本編+特典の2枚組で、価格はBlu-ray版が7,140円、DVD版が5,040円となる。また、本編のみを収録したBlu-rayとDVDがセットになったファミリーパッケージ版も6,090円で同日発売する。発売・販売元はバップ。
(C)2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
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