「取った方がいいとう思うけど取ってないもの…」といえば資格ですよね。現代は、サラリーマンと言えども会社には頼れない時代。だからこそ、自分のスキルや能力を客観的に証明できる「資格」というものが大切になってきます。今回マイナビニュースでは、「今年取るとしたら? 」というテーマで、マイナビニュース会員男性300人の、資格に対する意識を調査しました。

Q.2013年、資格を取るとしたら何がいいですか? (複数回答)

皆さんにもおなじみの資格が並んでいますね。ランキング上位の資格取得を検討している方の意見を見ていきましょう。

第1位はTOEIC。約26パーセントの方が受験を検討しています。
・海外旅行に行った時に便利だし、会社も海外進出に力を入れているので(31歳/大阪府)
・勉強のきっかけとして(27歳/東京都)
・学生時代に受験はしたが、英語に触れていないと語学力が衰えてしまいそうなので継続するために(32歳/大分県)

TOEICは英語のコミュニケーション能力をはかる指標として開発された、世界共通の試験です。その性質もあってか、英語学習のきっかけや継続のためのトレーニングと考える方から、ビジネスで使うためにと考える方まで、年齢や職業を問わず幅広く支持されているようです。
第2位は簿記。
・社内で経理部に異動希望を出したいと思っているので、その時の為に簿記くらいは抑えておこうかと(30歳/神奈川県)
・就職活動である方が良いみたいだから(20歳未満/北海道)
・会社の決算に強くなりたいから(28歳/東京都)

時代や情勢に左右されない資格、また各種会計系資格のベースとして取得を検討されている方も多いようです。異動や就職などの武器としても名前があがっていました。3級から自分のペースで段階別に取得していけるところも人気の秘密のようです。

第3位はファイナンシャルプランナー。
・最近給料が増えないので、自己防衛するため(45歳/埼玉県)
・FP3級を取得しているので2級を取得したい(35歳/東京都)

雇用の不安定や年金不安などから、自己や家庭のライフプランを自分でしっかり組み立てたいと考える男性も増えているようです。

でも実際、これらの資格がどのように仕事の役に立つの
か、どんな人が取るべきなのか、詳しいメリットがイマイチわからない、という方も多いのではないでしょうか。

今回のアンケートの結果について、プロのご意見として資格事情に詳しい資格の学校TAC 宣伝企画部 三柴陽一郎さんに、どんな資格が、どのように仕事に役立つのか伺ってみました。

人気の資格のポイントは「さまざまなシーンで活かせるスキル」

Q:まずは人気1位のTOEICから。取得するのはどんな方が多いですか?

三柴さん:TOEICの取得目的はとにかく広いことが特徴です。就職・転職対策、社内のキャリアアップ、自己啓発(趣味)などなどホント様々です。定年後のひとつの目標としてという方もいらっしゃいますね。英語は「世界の共通言語」ですしね。

Q:企業のグローバル化が進むなかで、英語スキルは今後必須になっていくのでしょうか?

三柴さん:英語はコミュニケーションをはかるうえでの「ツール」です。この「ツール」を身に付けないと日常やビジネスの場面でも話の土俵に乗れません。多くの企業が採用や昇進などの目的でTOEICを活用していたり、一方で授業に英語を取り入れている小学校が増えていることを考えても、英語は今後必須になっていくと思われます。

Q:簿記は、経理部の人が取る資格というイメージがあります。仕事をする上で、経理部以外の人たちが簿記をどのように活かせばよいかご指南ください。

三柴さん:簿記を学ぶことにより財務諸表の内容を理解することができます。例えば、簿記は営業職の方にとっても持っていると武器になるでしょうね。取引先の経営状況や財政状態を把握した上で、効果的な提案ができるようになったり、売上増加やコスト削減を意識できるようになるため、簿記の知識はビジネスパーソンにとって必須だと思いますね。

Q:中小企業診断士を取ると、どのように仕事に活かせるのでしょうか。また独立起業を考えるサラリーマンにとっても有益ですか?

三柴さん:経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)について横断的に見る力や論理的思考力が身につき、ビジネスの状況をより俯瞰的・論理的に読みとって的確な判断を下せるようになります。人脈も大きく広がり、独立開業の道も拓けますよ。講演や執筆等の活動で週末起業し、少しずつ独立に向けた経験を積む方も多いです。

さて、いかがだったでしょう。ひとくちに資格と言っても、単に専門的な知識を得るだけでなく、様々なシーンで活かすことができると分かりますよね。あなたが取得したいのはどの資格でしたか?

調査時期:2012/12/25~2013/01/04 調査対象:マイナビニュース会員 調査数:男性300名 調査方法:インターネットログイン式アンケート