その中でも、特に手書き機能との連携に優れているのが、画面のキャプチャ機能だ。スクリーンショットを撮りたい画面でSペンのボタンを押したまま、ペン先端で画面を長押しすると、スクリーンショットの撮影が行われる。次に、編集画面が表示され、撮影したスクリーンショットにそのまま手書きメモを書き込むことが可能だ。

手書きを書き込んだスクリーンショットは、画像として保存したり、メール送信などで共有することが可能。また、共有方法から「Sメモ」を選択すれば、Sメモ上で画像を保存することができる。画面キャプチャ機能を使えば、たとえばWebブラウジングで見つけたページにメモを書き込んで保存したり、地図アプリのスクリーンショットを撮って、友達に待ち合わせ場所を伝えるといったことが、簡単にできるようになる。

Sペンのボタンを押したまま、ペン先端で画面を長押しすると、画面のスクリーンショットを撮れる

撮影したスクリーンショットは、すぐに編集画面でメモなどを書き込める

待ち合わせ場所の画像を友達にメール送信したいときなどに便利

「Sノート」で数式や図形も入力

GALAXY Note SC-05の現在のOSバージョンはAndroid 4.0であり、発売当初のAndroid 2.3からアップデートしたことにより、機能が向上している。Android 4.0から使えるようになったアプリの一つが「Sノート」だ。Sノートでは、Sメモよりもさらに一歩進んで高度な文書作成が可能となっている。

ノートや日記、ミーティングメモ、レシピといったテンプレートがあらかじめ用意されていて、テンプレートを選択して見映えのよい文書を簡単に作成することができる。さらに、手書きした数式や図形などを認識・変換できる「マッチング」機能も特徴だ。

Sノートの便利ツールで「数式マッチング」を選択し、画面をなぞって数式を手書きすると、文字認識によって画面上部に数式がテキスト変換されて表示される。[検索]ボタンを押すと、Webブラウザで高性能情報検索エンジン「Wolfram Alpha」にアクセスし、自動計算により結果を求めることが可能。なお、テキスト変換された数式は、[挿入]ボタンを押してノートに書き込むことができる。

「図形マッチング」は、手書きで書き込んだ図形を補正する機能。便利ツールで図形マッチングを選択してから、円や直線、三角形や四角形などの図形を手書きすると、歪みや揺れなどを補正してきれいな図形として書き込むことができる。そのほか、アルファベットや日本語などを手書き文字からテキストに変換できる「手書きテキスト変換」機能なども利用可能。

高度な文書作成ができる「Sノート」アプリ

テンプレートを選択して文書を作成できる

数式を手書きすると、画面上部にテキスト変換された数式が表示される

「Wolfram Alpha」にアクセスし、数式の答えを確認することも可能

図形マッチングを選択し、三角形などの図形を手書きしてみよう

歪みなどが補正され、きれいな図形として書き込まれる

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GALAXY Noteの最大の魅力は、約5.3インチという大画面だ。タブレットとスマートフォンの中間的な大きさであり、タブレットは大きすぎるが、スマートフォンの画面では物足りないという人に最適。もちろん、電話としても利用できる。

また、大画面で使い勝手がよいのが手書き操作であり、手書きに最適なSペンが付属されているのも、GALAXY Noteの特徴となっている。手書き操作を用いるアプリも複数搭載されていて、手書きメモや本格的な描画、写真への落書きができる「Sメモ」のほか、手書きした数式をテキストに変換したり、答えをWebで検索できるなどの高度な機能を備えた「Sノート」が利用可能。さらに、Sペンを使って画面のスクリーンショットを手軽に撮影して、手書きメモを書き込むことも可能だ。

11月16日に発売されるGALAXY Noteの後継機種、「GALAXY Note II SC-02E」では、Sペンの操作性などがさらに向上しているとのことであり、期待も大きい。画面の大きいスマートフォンを探している人にとって、今後もGALAXY Noteシリーズは、もっとも有力な候補となっていくことだろう。