私生活では付き合う相手をえり好みできても、仕事となるとそう簡単には選べない。それでも職場で親しくするのはやめておいた方がよいタイプ、チームを組むのに注意した方がよいタイプがいる。米ビジネス紙のIncが「こんな人を側近に入れるべきではない(原題:9 People You Must Remove From Your Inner Circle)」という記事を掲載している。

何にでも反対意見を言う人・何にでも賛成する人

議論の手法として、あえて反対意見を立て、元のアイデアや意見の妥当性を試すことがあるが、単に何にでも反対する人ならば注意した方がよい。あなたやチームがやってみようと思うこと、口にしたことに片っ端から反対意見を言う人は、会社やチームにとって正しいことは何かを考えているのではなく、自分のエゴのために行動しているからだ。そういう態度をとる人の多くが自分に成功体験が少なく、誰の成功も信じていないのだ、と記事は指摘している。

逆に、あなたが何を言っても「いい考えですね」「絶対いいよ」と支持する人も要注意だ。無条件に肯定されて悪い気はしないかもしれないが、助けにはならない。人間誰しも間違えたり方向を誤ったりするものだ。それ自体は悪いことではない。それを指摘し合えるということが大事なのだ。相手に間違いを指摘することは時として、肯定することより難しい。あなたに必要なのは何にでもイエスという人ではないはずだ。

何でも反対する人・肯定する人と正反対だが、どちらも仕事上信頼できる相手とはいえそうにない。議論の時に的を射る質問をしてくれる人、失敗体験であれ学んだことを共有しようとする人、もしあなたが問題に直面しているときに助けようと思う人かどうかを見極めるようにしよう。

うわさやゴシップ、おしゃべりが好きな人

うわさ話やゴシップが好きな人も要注意だ。社内の人間についての "意外な情報" を教えようとする人は信用しない方がよい。その人はおそらく、あなたについての情報も誰かに教えるはずだ。

おしゃべり上手で人間関係の構築に全力を傾けている人も避けた方が良い。人間関係は目標ではない、その上で何をするかを見据えていない人はビジネスパーソンとしてプロ意識が足りないといえそうだ。

近くに必要なのは、単におしゃべり好きな人、ネットワーク作りに忙しい人、他人の秘密に興味がある人ではない。社内の重要な情報を共有して、それについて意見を言うのでなければ、その人は単なるゴシップ好きだ。

失敗を予言する人

反対意見を言う人と少し似ているかもしれないが、計画を立てようとすると、必ず「うまくいかない」と述べる人がいる ―― 予言すると言ってもいいだろう。このような人は、理由があってうまくいかないと警告しているのではなく、うまくいかないという前提の下にその理由を探すような人だ。

やる前から失敗がわかっていて見過ごすというのは避けるべきだ。失敗するから止めた方がいいという意見が出たときは、きちんと理由を言ってもらうといいだろう。

このほかにも、自己中心的な人、常に関心を引こうとする人などが挙げられている。ここで紹介したような内容を踏まえて、いま一度自分の周囲の人間関係を見直してみるのもよいかもしれないし、チームを組むときの参考にしてもいいだろう。