アップルからは発売された「iPad mini」。7.9インチの液晶を搭載し、小型で軽量になったことで、より持ち運びに便利なタブレットとなっている。今回は、iPad miniがどの程度のスペックになるのか、ベンチマークテストを行ってみた。

iPad mini(Wi-Fiモデル)

今回のiPad miniは、公称のスペックとしては、7.9インチ1,024×768ピクセルのIPS液晶ディスプレイを搭載。プロセッサはデュアルコアのA5、外側の「iSightカメラ」は500万画素裏面照射型CMOSセンサー、内側の「FaceTime HDカメラ」は120万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。16.3Whのリチウムポリマー充電池を搭載し、Wi-Fi接続で最大10時間のバッテリ駆動時間を誇る。

単純なスペックで比較すると、ディスプレイサイズこそ小型だが解像度は同じで、プロセッサに関してはiPad 2と同じデュアルコアA5を搭載している。つまり、パフォーマンスは同等と見ていいのだろうか。実際にベンチマークで確認してみよう。

「Geekbench」で見てみる

基本的なスペックをベンチマークソフト「Geekbench」で見てみると、iPad miniはプロセッサが「ARMv7 @ 999MHz」の表記。モデル名が「iPad 2,5」となっていることから、表示の詳細はまだサポートしていないようだ。それに対してiPad 2は「Apple A5 1.00GHz」の表記。いずれも「Processor ID」はARMv7となっており、L1/2/3のキャッシュもすべて同一。メモリも「503MB」と同数だった。

GeekbenchのSystem Informationを見ると、iPad miniとiPad 2はほぼ同等。結果もほとんど変わらない

この辺りから考えると、やはりスペック的には同等の結果になると思われ、実際にテストしてみると、「Geekbench Score」はiPad 2が759、iPad miniが752となり、同等。プロセッサもメモリも、ほぼ誤差の範囲で、パフォーマンスは変わらないようだ。

iPad mini iPad 2
Geekbench Score 752 761
Integer 679 687
Floating Point 905 912
Memory 830 837
Stream 325 342