iPad miniの重さはWi-Fi版でわずか308g。ノートPCで行っている作業をiPad miniで肩代わりできれば、どれだけ荷物が軽くなることか……。しかしiPadではMS Office形式の書類を開いたり、添付ファイルの送付や印刷といった、ファイルの取り扱いがしにくいのが難点。そこで、今回はそれを克服してくれるアプリを集めました。完全とはいきませんが「今日はPCなしで大丈夫」と思える日が増えるはずです。

GoodReader for iPad

GoodReader for iPad」はiOS最強と言っていいドキュメントビューアアプリ。PDF、TXT、MS Officeはもちろん、Apple iWork、動画や音声にも対応。タブ切り替えで複数のファイルを開くことができ、PDFには注釈の追加やマーカー、フリーハンドの書き込みも可能。データはDropboxやSkydriveなどのクラウドサービスやFTPサーバから読み込んだり、Wi-Fi経由でPCから簡単に転送。ダウンロードしておけばオフラインでも利用できる。Zipの解凍・圧縮、ファイルの移動やリネーム、メール送信もこなせる、価格分の価値ある1本。

GoodReader for iPad

Files Pro

Files Pro」はWi-Fi接続やクラウド、またブラウザからのダウンロードで書類を読み込み、コピー、リネーム、メール送信、圧縮・解凍などができ、GoodReaderに迫る高機能なアプリ。対応ファイル形式はPDF、MS Office、Apple iWork、画像、動画、音声など。インタフェースがシンプルで、日本語のヘルプも内蔵されているため、GoodReaderがちょっと分かりにくいという人にはこちらを試してみては。ただし、PDFへの書き込み機能は搭載されていない。機能限定の無料版もあり。

Files Pro

GT-Document for Dropbox

GT-Document for Dropbox」は、富士フイルムが企業向けに提供するクラウド型ファイルビューア「GT-Document」の個人向け版で、Dropbox専用バージョン。MS Office、PDF、各種画像ファイルの他、ジャストシステムの一太郎、花子形式にも対応。独自の技術により、書式やレイアウトを崩さずに表示できることが特徴だ。GoodReader等では非対応のWord縦書き文書も正しく表示することができる。多機能とはいえないが、利用シーンが限定される人なら十分用が足りるだろう。

GT-Document for Dropbox

Bridge Reader

Bridge Reader」は、キングジムが提供するファイルビューアアプリ。左側にはiPad本体やDropboxなどの参照先一覧で、右側にその中身というシンプルなレイアウト。「ホーム」はこのアプリ内のファイル管理を行うエリアで、フォルダを作って整理できる。ファイルの移動は長押し→ドラッグ&ドロップ。ファイルのリスト表示から、複数ファイルをメールで送信することも可能だ。直感的なインタフェースに加え、メニューが日本語なので、初心者でも使いやすいだろう。2013年1月までの期間限定で無料で提供されている。

Bridge Reader

DocAS

DocAS」は、PCからWi-Fi経由で、またDropboxなどのクラウド、FTPなどから書類を読み込み、閲覧・管理できるアプリ。対応形式はPDF、MS Office、Apple iWork、各種画像ファイルなど。ファイルはフォルダ間の移動やコピー、リネーム、メール送信やクラウド・他アプリへの転送も可能。PDFの編集ができるほか、新規書類の作成・PDFへの書き出しにも対応している。テキスト入力、手書き、写真や図形の挿入も可能だ。微妙な日本語メニューやオーバーアクションな操作感は多少やぼったいが、手軽にPDFを作成できる機能はぜひ活用したい1本。

DocAS

netprint

netprint」は、外出先で急にファイルのプリントが必要になってしまった時に、助けてくれるのがこのアプリ。メールの添付ファイル表示やファイルビューアなどから「このアプリで開く」でnetprintを選択し、プリント予約をすると、全国のセブンイレブンのマルチコピー機でプリントすることができる。プリント予約には暗証番号の設定もでき、データは7日後に自動消去。手動ですぐに消去することも可能。プリント価格はA4が1枚20円で割高だが、緊急時用に入れておきたい。

netprint