日本の香川真司氏が移籍してさらに身近になった感のあるイングランドのサッカーチーム・Manchester United。世界中に数えきれないほどのスポーツチームがあるが、Forbesは同チームの資産価値を22億3000万とし、世界ナンバー1とした。2位のReal Madrid(スペイン1部リーグ)など、サッカーチームがトップ10に4チーム入り、アメリカンフットボールのNational Football League(NFL)も4チームを占めた。

Forbesはこのほど、スポーツチームの資産価値ランキング「The World’s 50 Most Valuable Sports Teams」を発表した。これは、各チームのスポンサー契約などからForbesが推定するチームの資産価値のランキングとなる。

Manchester Unitedは、イングランドのトップリーグで19回優勝を収めるなどの実力を誇るチームだ。世界に6億5,900万人のファン持つ人気チームでもあり、スポンサー契約もそうそうたるものだ。試合のユニフォームにロゴが入っている米国の保険会社のAonからは年間3,100万ドルの契約を結んでいる。Aonは2009年、AIGに代わってユニフォーム契約を獲得、当時世界最高の契約額も話題となった。練習用ユニフォームでは、2011年にDHL Expressと4年間の契約を結んだ。契約金額は6,200万ドルと報じられている。

なお、英国のサッカーチームが練習用ユニフォームでスポンサー契約を結んだのはManchester Unitedが初だったという。同チームはこのほか、Nikeなどともスポンサー契約を交わしている。

Forbesによると、2005年にManchester Unitedを14億7,000万ドルで買収したGlazer一家(米国の実業家Malcolm Glazer氏をはじめとする)は、株式新規公開(IPO)を計画しているという。

2位のReal Madridは資産価値18億8,000万ドルと評価されている。サッカーチームとしては8位にスペイン1部リーグのBarcelona(13億1000万ドル)、10位にイングランドのArsenal(12億9000万ドル)がランクインしている。

3位は米国の野球リーグNational Major League(MLB)のNew York Yankeesで18億5,000万ドル、MLBではLos Angeles Dodgersが6位にランクインしている(資産価値は14億ドル)。

アメフトのNFLからは、New York Yankeesとタイで3位となったDallas Cowboys(資産価値18億5,000万ドル)のほか、5位のWashington Redskins(同15億6000万ドル)、6位のNew England Patriots(同14億ドル)、9位のNew York Giants(同13億ドル)がランクインした。

サッカーや野球と比べると、アメフトは日本ではそれほど馴染みがないが、NFL優勝を競うSuper Bowlはアメリカ最大のスポーツイベントでCM広告料金の高さは世界一と言われている。トップ10中4チームがランクインしたのもうなずける。なお、今年の優勝チームは9位のNew York Giantsだった。