そして、お待ちかねスペシャルタイプのお部屋はさらにすごいことになっていた。こちらは寝室がジオン軍仕様、リビングルームが連邦軍仕様となっていて、2部屋を室内のドアで自由に行き来できるようになっている。さらに内装やり過ぎ感も5倍以上のエネルギーゲインがある。
こんな部屋に泊まりながら、息子に「老いたな父上」などと言われたら本望ではないか。そしてサザビーを中心とした3機のMSが描かれた壁面、窓にはザク、シャア専用ザクヘッドやシャアのサングラスなど、内装から並々ならぬプレッシャーを感じる。それを心地よく感じる者こそ、この部屋に宿泊すべき精鋭だといえる。バスルームにはやはり大量のアメニティグッズ、名セリフが書かれたガラスの衝立があるほか、浴槽にはジオン軍水陸両用MS部隊の額縁が……。
「見つけたぞ、ジャブローの入り口だ。この金属反応がなけりゃ見過ごしていたところだ」と、お湯に浸かりながら自然とボラスキニフ曹長のセリフが出てくるのは致し方のないところである。
そして連邦軍仕様のリビングルームにはガンダムとアムロの描かれた壁に、ガンダムのコクピット、ガンダムのモデルなどが飾られ、こちらには連邦軍仕様のアメニティグッズ、おまけにマチルダさんまでいる。そして衝撃の1/400スケールのソーラーシステムが! このインパクトは実際に見た者にしか分からないだろう。鏡としての実用性は度外視して設置されたこのミラー、もはやホテルなのかアトラクションなのか……いやはや、思いついた人もGOサインを出した人も立派な連邦軍人になれそうだ。
正直にいえば、実際にこの空間に入るまでは「原作風景の再現じゃないし、どうかな」という感覚もあったが、いざ来てみると異常にテンションが上がり、何かに取り憑かれたように写真を撮りまくっていた筆者がいる。言うなればガンダムの登場人物の気分になるのではなく、ひたすらガンダムに夢中だった少年時代にタイムスリップしたような感覚、だろうか。ランドセルに縦笛と給食マットを2本差しして、体操着袋をガンダムハンマー代わりに振り回し、画板をシールドにして遊んでいたあの頃。そう、これはファーストガンダム直撃世代のための、大人の遊び場なのだ。料金もスタンダードタイプが2名利用時で1人13,500円から、スペシャルタイプで2名利用時1人26,000円からと、想定利用者の年齢層は高めに見積もったプライス。しかし予約はすでに8月まで完全に埋まっている! もはや予約はお早めに、どころではない。諸君に贈る言葉はただひとつ。
「君は、泊まることができるか?」
ROOM-G スペシャルタイプ(1日1室限定) フォトギャラリー
ホテル グランパシフィック LE DAIBA
電話番号 | 03-5500-6711 |
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URL | www.grandpacific.jp |
宿泊日程 | 6月29日(金) |
応募期間 | 2012年7月1日(日)~8月31日(金) |
その他 | ※スタンダードタイプ2室、スペシャルタイプ1室の限定販売 ※料金は日にちにより変動 ※朝食なし、プラン限定のルームサービスメニュー(別料金)あり ※ガンダムフロント東京の入場券付 ※表示金額は消費税・サービス料・宿泊税込み |
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