iPhone対抗として注目! 世界販売1,000万台目前の「GALAXY S III」が日本に上陸

NTTドコモは6月28日、GALAXYシリーズの最新機種 「docomo NEXT series GALAXY S III SC-06D」(サムスン電子製)の販売を開始した。ビックカメラ有楽町店では発売記念セレモニーが開催され、NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏やCMキャラクターの堀北真希さんらが登壇した。

GALAXY S III SC-06Dは、約4.8インチのHD SUPER AMOLEDを搭載したAndroidスマートフォン。1.5GHzのデュアルコアCPU、2GBのRAMを搭載し、通信面では高速通信Xi(クロッシィ)や最大10台までのWi-Fiテザリングに対応する。ワンセグ、おサイフケータイなどの機能のほか、「Motion UX」「Pop Up Play」など先進の機能が充実しているのが特長となっている。なお、海外では一部の地域で既に発売が開始されており、日本国内でも発売を待ち望む声が多く聞かれていた。NTTドコモでは本端末の発売を皮切りに、2012夏モデルXiスマートフォンを続々と市場に投入する予定だ。

セレモニーでは、はじめにビックカメラ取締役常務執行役員 有楽町店長の塚本智明氏が登壇した。塚本氏は「待ちに待ったモデルです。先ほど私も触りましたが、インターネットの閲覧はもちろん、Facebookなどのアプリも本当に快適に操作できました。有機EL液晶の進化もすごくて、驚くほど綺麗でした」と新製品をアピールした。同店舗では本日のGALAXY S III販売開始に備え、専用アクセサリーなど関連商品を200種類以上揃えたという。「私たちビックカメラとしましては、GALAXY S IIIを最大の注目商品として、しっかり商品説明をしていきながら販売していきます」と、販売戦略に自信をのぞかせた。

続いて、NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏が登壇した。加藤氏によれば、昨日までの時点でGALAXY S IIIの国内予約台数は6万台を超えているという(全国のdocomoショップの集計による)。加藤氏は「GALAXYシリーズはグローバルモデルで、シリーズ累計で5,000万台の販売実績があります。そのうちドコモでは250万台を販売しました。SIIIの販売に関しては、7月末までに1,000万台を超えるだろうとの見方が出ています。私たちもその一翼を担いながら販売を強化していきたいと思っています」と力強く語った。

また、ゲストにCMキャラクターでおなじみの堀北真希さんが登壇。GALAXY S IIIの魅力を「やっぱりGALAXYと言えば綺麗な液晶だと思います。SIIIは画面のサイズも大きくなり、とっても見やすくなりました。あと、おサイフケータイにも対応したので、お買い物も楽しくなるんじゃないでしょうか」とコメントした。その後、登壇者によるくす玉開きが行われた。

発売開始記念セレモニーの後で、加藤社長の囲み取材が行われた。加藤氏は開口一番、「本端末は操作性と機能がバランスよく搭載された端末。主力商品として力を入れて販売していきたい」と語った。GALAXY S IIIは、シリーズとしてはじめておサイフケータイにも対応した。日本市場ではおなじみの機能に対応した効果について聞かれると、「日本市場で求められている機能にキャッチアップしてくれたことは大変嬉しく思う。お客さんも喜ぶと思います」と答えた。また、iPhoneに対抗できると思うか、と問われると「(Androidスマートフォンは)オープンなOSで、お客様が望む機能、キャリアが提供したいものなどの意向をうまくブレンドしていける。iPhoneに充分対抗できる、そういうステージに入ってきたと思ってワクワクしている」と答えた。

この2週間ほどで予約数が積み上がっており、非常に好調な手応えを感じているという。ドコモでは2012年度のスマートフォンの年間販売目標台数を1,300万台としているが、「SIIIでは当面、100万台の販売を目指すが、(1,300万台の)1割くらいまで伸びてくれると嬉しい。SIIIの販売台数が伸びれば、スマートフォン市場全体としても活性化すると思う」とコメント。ドコモでは、2012夏モデルとして11機種のXi対応スマートフォンの販売を予定している。他の日本メーカーへの期待感を問われると、「日本のメーカーは昔から細やかな機能、サービスを提供することが得意です。今後、そういったものがどんどん形になっていくのではないかと思って期待しています」と答えた。

また、GoogleやMicrosoftなどOSを提供している企業が独自にスマートフォンを開発していると報道されているが、競争環境に影響はあると思うかと問われると、「スマートフォンの世界を活性化するためにも良いことだと思う。それぞれの特長を活かした商品づくりになっていくのでは」との見方を示した。

ビックカメラ有楽町店の店内ではGALAXY S IIIのコーナーに複数台の実機が展示されており、立ち寄ったサラリーマンなどで早速賑わっていた。また、アクセサリー売り場も充実の品揃えだった。なおビックカメラ有楽町店では、来週の日曜日まで1階エントランス付近でGALAXY S IIIの特設コーナーを設け、販売を促進していく予定だという。iPhone対抗の本命・GALAXY S IIIに注目だ。