組織外のLync Online利用者との通信

前述のとおり、Lync Onlineを利用すると、同じOffice 365のテナント内(同じサブスクリプションの契約内)のユーザーとインスタントメッセージやWeb会議でコミュニケーションすることができるが、同じテナント内だけでなく、オンプレミスのLync Serverや異なるテナントでLync Onlineを使用しているユーザー、Windows Messenger (パブリック IM)を使用している外部ユーザーと通信することも可能だ。

図6 : Lync Online のインスタントメッセージを使用したコミュニケーション

外部ユーザーとの通信に関する設定としては、「ポータル」-「Lync Onlineコントロールパネル」-「外部通信」に表示される「ドメイン フェデレーション (連携) モード」と「パブリックIM接続モード」の2つがある。

図7 : Lync Onlineコントロールパネルを使用した外部通信の設定

ドメイン フェデレーション(連携)モードは、Lync ServerまたはLync Onlineを使用している企業を連携させるためのものだ。ドメイン フェデレーション (連携) モードでは、通信対象のドメインを制限することもできるので、取引先のみに限定してLyncクライアントの通信を許可するということも可能だ。

図8 : 通信できるドメインを制御してドメインフェデレーション (連携) モードを使用

一方のパブリックIM接続モードは、Windows Messengerを使用しているユーザーとの通信を許可するための設定である。こちらの詳細については別の回で改めて紹介しよう。 なお、Lync Onlineコントロールパネルではユーザー単位にどの機能を使用できるかを設定することもできる。取引先とコンタクトをとる営業社員にのみ外部通信を許可するといった運用も可能だ。

図9 : ユーザーが使用できる機能の設定