メモには画像や音声の張り付けも可能で、その場で音声録音しながらメモをとる、といったこともできる。右下部にある「+」アイコンをタッチすると、1つのメモに複数のページを作成することも可能だ。このほか、ペンのボタンを押しながら画面上を長押しすると画面キャプチャを撮ることができる。キャプチャした画像はすぐに編集画面になり、ペンを使った手書き入力、ペンで自由に範囲を指定しての切り取りといった作業が行える。Googleマップをキャプチャして道案内を書き込んだり、PowerPointの資料をキャプチャして手書きでメモや修正を指示したり、さまざまな活用が可能だ。

任意の画面を表示し、ペンのボタンを押しながら画面を長押しするだけでキャプチャが撮れる

撮影したキャプチャに手書きメモを書き込んだり、範囲を選択して画面を切り抜いたりできる

充実した日本語入力機能を搭載

GALAXY Note SC-05Dは、iWnnをベースにした「Samsung日本語キーパッド」を採用しており、最近のスマートフォンで一般的なソフトウェアキーボードを使った入力が可能。QWERTYキーやフリックを使った日本語入力が利用できる。

iWnnの入力画面

このSamsung日本語キーパッドは、ジャストシステムで日本語IMEを開発してきた浮川和宣夫妻が率いるMetaMojiが開発する手書き日本語入力システム「mazec」との連携機能を搭載。Samsung日本語キーパッドからmazecを起動することができるようになっている。mazecはキーボード入力が弱く、筆者はキーボード入力したいときはAndroidの機能を使ってIMEを切り替えて使っていたが、GALAXY Note SC-05Dでは、キーボードはSamsung日本語キーパッドで、いざ手書き入力したいときはボタン1つでmazecに切り替える、といったことが可能。

グローバル版のGALAXY Noteにインストールしたmazecと比べてみると、手書き入力エリアの背景色がキーボードと共通化したブラックになり、入力エリアも大きく、書きやすくなっている。iWnnの変換エンジンを使っているせいか、変換精度も認識率も高くなっているように感じた。

mazecの入力画面。手書きで入力した文字を認識してくれる。なお、画面上に「評価版」の文字があるが、実際はちゃんと製品版がインストールされている

ちなみにこちらが従来のmazec。手書き入力エリアが広くなっていて、より書きやすくなっている

iWnnの設定画面で「手書き入力」をオンにするとmazecが利用できるようになる

mazecの設定画面

MetaMojiは、Android向けにメモアプリ「7notes with mazec」を提供しており、GALAXY Note SC-05Dではこのアプリも同梱。こちらのアプリは、書き流し入力機能が使える。これは、手書き文字をそのままメモにできる機能だが、7notes内から「後から変換」を使うことで、手書き文字を後からテキスト化することができる。即時性が必要なメモは手書きでそのまま入力し、余裕ができたらテキスト化することで、検索したりほかのアプリに貼り付けたりといった“再利用“がしやすくなる。

メモアプリの7notes。手書き入力した文字を変換して入力するほかに、手書き文字をそのまま入力し、後からテキストに変換することもできる