サムスン電子ジャパンは3月28日、同日NTTドコモ向けに提供することを明らかにしたスマートフォン「GALAXY Note SC-05D」の発表会見を開催した。サムスンはこれまで、「GALAXY Note WORLD TOUR」と称して、世界各国で発表会を開催しており、最後の1カ所として「全世界のスマートフォン市場でかなり重要な位置を示している日本」(趙洪植社長)が最後の開催地となった。サムスンでは、今後GALAXY Noteのマーケティングに力を入れていきたい考えだ。
Xi、NFC、ドコモサービスに対応したGALAXY Note
GALAXY Note SC-05Dは、5.3インチHD Super AMOLEDディスプレイを搭載したAndroid 2.3.6搭載スマートフォン。詳細なスペックは既報の通りで、ドコモのLTEサービス「Xi(クロッシィ)」に対応。1.5GHzデュアルコアCPUを搭載したハイスペックモデルになっている。
スタイラスペン「Sペン」を内蔵し、ペンを使った操作にも対応。手書きのメモが素早く取れる「Sメモ」を搭載するほか、ペンを使って画面をキャプチャして手書きの図を書き込んだり、画像を切り取って合成したりと、さまざまな操作が可能。ワコムと共同開発した電磁誘導方式のデジタイザを備えており、128段階の筆圧感知を含め、書き心地にもこだわった。
GALAXY Note WORLD TOURは、昨年10月以来、ロンドン、ジャカルタ、上海、ソウル、ドバイと実施され、6カ所目。北米や欧州、アジアなど、各国でGALAXY Noteの販売は開始されている。日本モデルではワンセグ、Xi、NFCに対応し、ドコモの各種サービスに対応する形で登場する。発売は4月6日、予約開始は29日からだ。
5.3インチのディスプレイは、サムスン得意の有機ELディスプレイ「HD Super AMOLED」で、1280×800ドットのWXGA解像度。同社の石井圭介専務は、「既存のスマートフォンより大きく、明るく見やすい。自然色に近い鮮やかな色で、生き生きとした映像や写真を楽しめる」とアピールする。
1.5GHzデュアルコアCPUとXiに対応したことで、動作も通信も高速で快適に操作可能。本体サイズは147(H)×83(W)×9.7(D)mm、約184gで、シャツの胸ポケットにも入るサイズ。薄型ながら2,500mAhの大容量バッテリを搭載し、「先進の使いやすさやアプリを、存分に、安心して使える」(石井専務)長寿命を実現した。
ドコモサービスとしてはspモード、iチャネル、dマーケット、iコンシェル、緊急速報「エリアメール」、災害用伝言板などに対応。ワンセグ、フルHD動画撮影にも対応した810万画素カメラ、NFCをサポートするが、赤外線通信やFeliCaを使ったおサイフケータイには対応しない。通信速度は屋内最大75Mbps、屋外最大36.5MbpsのXiに加え、下り最大14Mbps、上り最大5.7MbpsのHSPAをサポートする。
ゲストで登壇したドコモの丸山誠治プロダクト部長は、市場がスマートフォンに急速にシフトし、累計1,100万台を超えて順調に推移していることを紹介。サムスンのGALAXYシリーズは、すでに累計250万台に達して「ドコモの代表的なブランドの1つ」(丸山氏)に成長した。その中で今回のGALAXY Noteが、「新感覚スマートフォン」というユニークな製品としてラインナップのバリエーション拡大を狙って投入する。