声優・新谷良子が放つ2012年の第1弾シングル「AUTOMATIC SENSATION」が、バレンタインデーの2012年2月14日にリリースされた。
本作は携帯モバイルアニメとして3月1日より配信が予定されている『こいけん! ~私たちアニメになっちゃった!~』の主題歌で、新谷良子ならではの"バンビポップ"全開といった明るい曲調となっており、聴いているだけで楽しくなれる楽曲に仕上がっている。そこで今回は、ニューシングルの発売に寄せて、新谷良子が語ったメッセージを紹介しよう。
新谷良子が語るアニメ『こいけん!』主題歌「AUTOMATIC SENSATION」
――2012年の第1弾として「AUTOMATIC SENSATION」が2月14日にリリースされました
新谷良子「『こいけん!』という携帯ゲームがモバイルアニメになるのですが、その主題歌になっています。『こいけん!』が高校生の女の子たちのゲームなので、『AUTOMATIC SENSATION』は、高校生らしさ、学校っぽさ、何をしても楽しかった無邪気なあの頃を音楽にしてみたいという気持ちを込めたかったんですよ。なので、青空が似合う、ポップロックの元気な曲にしたいというところから制作が始まっています」
――"バンビポップ"というより"バンビロック"と言っていいような曲調ですね
新谷「最近、そんな感じになってきましたね。おかしいなあ(笑)」
――新谷さん自身はそういうつもりはないのですか?
新谷「ロックっぽいことがやりたいという気持ちはあるのですが、はっきり"ロック"と言ってしまうと、ロック好きの方から文句が出そうで(笑)。その文句に対して、『ロックですが、何か?』って言ってしまえるほどロック精神があるわけでもないので、"バンビポップ"というラインで守っていきたいなって。ただ、元々ロックは好きなので、ロックに向かっていくのは仕方のないことかもしれません。ロック精神はないんですけどね(笑)」
――「AUTOMATIC SENSATION」を初めて聴いたときの印象はいかがでしたか?
新谷「私にこの歌が歌いこなせるのかなって、一瞬思いました」
――それは曲調的なところですか?
新谷「最初に『アウッ!』って言うところがあって、これは仮歌の段階から入っていたんですけど、これはいらないんじゃないかなって……。『だってこれ、恥ずかしいよ』って思うぐらい抵抗があったんですよ。まあ、そこだけなんですけど。何曲かデモが集まって、スタッフの方と一緒に聴いていたとき、最初に『アウッ!』って聴こえてきた段階で、これはないなって(笑)。でも、サビが開けた感じになっていて、私が考えていた"青空っぽさ"は、この曲が一番出ていたので、まあ頭の部分はなくしてしまえばいいかなって」
――でも結局は
新谷「やることになってしまいました(笑)」
――冒頭のシャウトもそうですが、私個人的には、それに続く「Oh! Yeah」の歌い方がすごく新谷さんらしい感じがしました
新谷「JUDY & MARRYの『バスルーム』という曲に、もっとゆるい感じの『いえ~い』というのがあって、歌詞カードに全部ひらがなで、しかもフォントも手書きっぽい感じで書かれていたんですよ。それでYUKIさんらしさを出したのかなってずっと頭の中に残っていて、それをイメージしているところがあります。今回の『AUTOMATIC SENSATION』の場合、たぶんもっとカッコよくもできたと思うのですが、これをライブで歌うとき、みんなの前でカッコよくできるかというと、絶対に恥ずかしいだろうなって(笑)。だったら、もっと私らしさ全開でやったほうがいいだろうということで、ああいう感じになっています。そういう意味では、たしかに私っぽいかもしれません」
――特にサビの部分はループする感じで、かなり広がりのある曲になっていますが、実際に歌ってみていかがでしたか?
新谷「本当に歌っていて楽しい曲なんですよ。レコーディングのときもそうですし、PVの撮影でも、すごく気持ちよく歌えました。ずっと上を向いていられる、とにかくポジティブな曲だと思いますし、ライブでも盛り上がれそうな曲なので、今からすごく楽しみにしています」