【レビュー】

タブレット版Photoshopの使い心地やいかに!? 「Adobe Touch Apps」レビュー

    内山秀樹  [2012/01/30]

    アドビ システムズが2011年11月より提供を開始したタッチスクリーン用アプリ「Adobe Touch Apps」。本アプリは「Adobe Photoshop Touch」、「Adobe Collage」、「Adobe Debut」、「Adobe Ideas」、「Adobe Kuler」、「Adobe Proto」という6種類のAndroidアプリで構成されている(iPad対応版も今後リリース予定)。今回はこれら6つのアプリの中から、画像編集アプリである「Adobe Photoshop Touch」(850円)をピックアップし、その魅力や実際の使い勝手などについて紹介していこう。

    タブレットならではのツールも盛り込んだ充実の機能

    「Adobe Photoshop Touch」は、Photoshopの主要機能をピックアップした画像編集アプリで、その名が示すとおり、タブレットのタッチ操作に特化している。Photoshopで慣れ親しんだ編集メニューやレイヤー、エフェクトなどのメニューを取り揃え、ミニPhotoshopといっても過言でないほどの機能の充実ぶりだ。

    Photoshopの一部機能を再現したタブレット用アプリ「Adobe Photoshop Touch」。必要システム構成は、OSがAndroid 3.1以上、画面サイズが8.9インチ以上、画面解像度が1,280x800以上、カメラ搭載(推奨)など

    アプリを起動すると、スタート画面に「Begin a Tutorial(チュートリアル開始)」と「Begin a Project(プロジェクト開始)」のふたつの選択項目が表示される。前者では、機能ごとに用意された多彩なチュートリアルが用意されており、手順を追って学べるようなコンテンツとなっているため、本アプリ内の様々な機能を学ぶには最適だ。

    本アプリには、あらかじめ13種類におよぶ機能ごとのチュートリアルが用意されている。残念ながら、コンテンツ内の指示やコメントは英語のままなので、ぜひとも日本語化を希望したい

    一方、プロジェクトを開始した際のホーム画面には、これまでに読み込み/編集した画像がサムネイル表示される。本画面では、新規プロジェクトの作成やキャンバスサイズの指定・複製・移動、ファルダ作成といったことができるほか、「Adobe Creative Cloud」や「Facebook、Google」といったネットサービスとのデータの共有および連携なども可能だ。

    ホーム画面では、基本的なファイルの管理や共有などが可能。Adobe Creative Cloudを活用すれば、制作環境によらずデータ(.psdx)をシームレスにやりとりできる

    編集画面の左側にはツールパレット、上部には、移動/変形、調整、エフェクト、編集(クロップ/サイズ/テキスト/グラデーション/フェード/ラップ)、フルスクリーンなどの各種ツールアイコン、さらに画面右側にレイヤーパレット(透明度/ブレンド/レイヤーモード対応)が配置されており、PC版のPhotoshopを使用したことのあるユーザーなら、直感的に機能を理解できるだろう。

    画面右上に用意されたメニューには、トーンと色調の調整、Photoshopの効果およびフィルター、サイズやテキストの変更など各機能が配置されている

    さらに本アプリでは、画像要素を抽出する標準的な選択ツールに加えて、タブレット版ならでのタッチ操作を生かした「Scribble Selection Tool」や「Refine Edge」といったツールも用意されている。これらは、保持したい画像部分と破棄する領域を指でなぞるだけで自動的に処理してくれるため、指先だけを使用して簡単に選択範囲の調整・取得が行えるので大変便利だ。

    画面は「Scribble Selection Tool」を使って範囲指定を行う様子。ダイレクトに選択対象を指先でなぞれるため、マウスより感覚的に操作ができる

    このように、PC版Photoshopに肉迫するハイクオリティーな作品作りや編集作業が、移動中などのちょっとした時間にも手軽に行えるというのは、タブレットユーザーにとって大きな魅力といえるだろう。

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