1月15日、六本木・ニコファーレにて「ニコニコ動画5周年記念新サービス発表会(β)」が開催された。これはニコニコ動画が5周年を迎えたことに伴い新サービスの発表や現行サービスの見直しなどを発表するイベントで、先月行われた「ニコニコ動画5周年記念新サービス発表会(仮)」に続く第二弾記者発表会となる。

発表の場はすっかりニコ動の新拠点として定着したニコファーレ

今回も様々な発表があり、特に今年4月28日、29日に幕張メッセで開催を予定しているニコニコ動画最大級のイベント「ニコニコ超会議」に関する情報が特に充実していた。

進行はいつものようにドワンゴ取締役の夏野剛氏

本来はひろゆき氏が出演する予定だったのだが、こちらもいつものように(?)連絡がつかないため急きょ出演することになったドワンゴの川上会長

まずは前回発表され大きな話題となった「クリエイター奨励プログラム」についての報告から見ていこう。

クリエイター奨励プログラムとは、投稿作品の人気に応じて奨励金をユーザーに支払う仕組みのこと。奨励金の原資となるのはプレミアム会員の売上げで、年間4億円を準備しているという。

現在のプレミアム会員数は152万人

このシステムが実際に1カ月間運用された結果、「うまい棒を1年分以上獲得したユーザーが382人」であるという報告がなされた。うまい棒は1本10円なので、つまりこの1カ月間で3,650円以上獲得したユーザーが382人いるということだ。さらに、100万円以上獲得したユーザーも4人いるという。注目したいのはこれが1年の総額ではなく、とりあえず運用したこの1カ月の結果だということ。このシステムが今後も健全に働くのであれば、将来的には「ニコニコ動画で飯が食える時代」がくるかもしれない。

ニコニコ動画らしい"うまい棒換算"

また、やはり前回発表された「コンテンツツリー」についてもユーザーの使用状況が報告された。コンテンツツリーとは、動画投稿者があらかじめ派生元となる動画を「親」として登録しておくことで、その動画がどこから派生したものなのかをわかりやすくする機能である。こちらはこの1カ月間で54,020件の動画に利用されており、1カ月の総投稿数が約20万件であることを考えるとかなりの割合に上っているといえる。今後はコンテンツツリーの表示を大きくするなどして、さらなる周知を目指すとのことだ。

この他にも、ニコニコ動画のヘビーユーザーなら「お!」と思う新機能やキャンペーンが色々と発表になった。そちらはまとめて紹介しておこう。

  • 1月18日の12時から1月31日の23時59分までの期間限定で、150円でニコニポイントを1000ポイント購入できるキャンペーン開始
  • 混雑時に一般会員に適用されているエコノミーモードでの画質向上
  • iPhoneアプリのバージョンアップにより3G接続時の画質・音質向上
  • ニコニコ生放送の画質向上などに役立つニコ生エンコーダーを2月上旬に無料でリリース
  • 1月27日の24時からニコニコ映画にて『ヒトラー ~最期の12日間~』を上映。本編155分のうち3分59秒のみが有料(プレミアム会員:100円、一般会員:400円)となる。この説明ですぐにピンときた方はニコニコ動画のヘビーユーザー確定だ
  • ニコファーレでMMDデータをARライブとして再生可能に
  • 会場の観客にも見えるARライブを開発中

特にエコノミーモードでの画質向上は一般会員には嬉しい知らせだろう

次項ではあの大イベントの全容がついに白日の下に……! 連打する勢いで続きを読む