コーヒーが仕事や勉強に与える効果は人さまざまだろうが、特にどのような職業の人が仕事の能率を上げるためにコーヒーを飲んでいるか?――こんな疑問を解消する調査結果がアメリカで発表された。それによると、「コーヒーを飲むと仕事がはかどる」と思う人が多い職業は科学者や研究員だという。

この調査は、求人情報サイトのCareer BuilderとDunkin' Donutsが共同で行ったもの。ご存じのとおり、Dunkin' Donutsは米国に本拠を構え、世界に店舗を展開するドーナツショップだ。コーヒーメニューも充実しているためコーヒースタンドとして利用する顧客も多い。調査は8月中旬から9月初旬、約4,700人を対象に全米で行われた。

「コーヒーを飲まないと仕事がはかどらない」と回答した比率が最も高かったのは、科学者や研究所の職員だ。これに、マーケティング/PRプロフェッショナル、教育機関が続く。確かに、デスクの上にコーヒーカップが似合いそうな職種ではある。

第4位以降は、編集者/ライター、ヘルスケア管理者、医者、食品調理関係者、教授や教員、ソーシャルワーカー、金融・財務従事者、介護、人事、看護婦、政府関係者、水道管や大工などの職人の順となった。

同調査では、砂糖とクリームの利用についても聞いている。ブラックコーヒー派が多い業種は上から、ホテルの職員と弁護士/裁判官で、砂糖とクリーム入りを好むのは人事と介護だ。相関関係の理解に苦しむが、周囲を見渡して納得という人もいるかもしれない。なお、フレーバーコーヒーを好むのは、編集者/ライター、政府関係者、教師の3業種だった。コーヒーの量は、61%が就労日1日に2杯以上飲むと回答、このうち3杯以上は28%だった。

コーヒーなしには仕事がはかどらないと回答した人は全体の46%だったが、これを地域別に見ると、北東部(ニューイングランド、ニューヨークを含む)では回答率が49%にアップ、中南部(オハイオ州、カンザス州など)と南部は45%だった。調査にはホットコーヒーとアイスコーヒーの両方を含んでいるが、寒い地域の人は体を温めることで仕事の効率も上がると考えているのかもしれない。

では、コーヒーとキャリアの関係はどうだろう? コーヒーを飲むことで、キャリアにとってメリットはあるのだろうか? 調査の結果、18歳~24歳の米国人の36%がコーヒーによって同僚などとネットワークを持つきっかけになったとし、キャリアに役に立ったと述べた。

調査元が調査元だけに、この調査では「コーヒーを飲むと仕事にはいいことだらけ」という結果になってしまったのかも!?。