「まんがタイムきららキャラット」(芳文社刊)の人気連載を原作とするTVアニメ『キルミーベイベー』。2012年1月よりTBS・MBS・CBC、2月よりBS-TBSにて放送開始予定の本作より、メインキャスト陣が語ったメッセージを紹介しよう。

TVアニメ『キルミーベイベー』は2012年1月より放送開始予定

メインキャスト陣が語るTVアニメ『キルミーベイベー』

今回の取材には、TVアニメ『キルミーベイベー』のキャスト陣より、折部やすな役の赤﨑千夏、ソーニャ役の田村睦心、呉織あぎり役の高部あい、そして没キャラ役の釘宮理恵が出席。それぞれが演じるキャラクターや作品の魅力について語ってくれている。


――まずはご自身が演じるキャラクターについて教えてください

赤﨑千夏「折部やすな役の赤﨑千夏です。やすなは少しおバカな普通の女子高生なのですが、殺し屋のソーニャをからかって遊ぼうとして、逆に遊ばれてしまうことが多いです。かなり恐れを知らない子で、殺し屋のソーニャに対して『そんなことをしていいの?』みたいな感じで、ツッコんでいってしまいます。くだらないことにも一生懸命で、憎めないキャラクターではないかと思います」

田村睦心「ソーニャ役をやらせていただいています田村睦心と申します。ソーニャは殺し屋の女子高生ということで、可愛い外見からは想像もつかないような子です。やすなといるときは基本ツッコミ役なのですが、ツッコムだけでなく、たまにボケるような天然のところもあったりする、ちょっと怖い感じ何だけど、可愛げのある女の子です」

高部あい「呉織あぎり役をやらせていただきます高部あいです。あぎりはすごく天然で、見ていてもすごく適当だなって思います。ソーニャとやすなに対して、平気でウソも言いますし、忍者らしいんですけど、忍術を使えているところをあまり見たことがないです。なので、けっこう適当に生きているんだろうなって感じです(笑)。これまで役を演じるときは、どんなお母さんがいて、とか考えていたのですが、あぎりは謎過ぎて、『考えたらダメなんだな、この子は』って思ったので、今は何も考えないで演じるのがいいなって思っています」

釘宮理恵「没キャラ役の釘宮理恵です。役名の意味がわからないんですけど(笑)、アニメに出ていても、ほかのキャラクターとは一切関わらずに、常に全力で空回っているから"没キャラ"という名前がついたのではないかと思います(笑)。本当によくわからないんですけど、すごく楽しい役です(笑)」

釘宮理恵演じる"没キャラ"のキャラクター設定画

――『キルミーベイベー』という作品の魅力を教えてください

赤﨑「最初のアフレコのときに、スタッフさんから『この作品にはアホな子しかいないから』って言われて始まった作品なので、キャラクターのトコトンなおバカさや底抜けの明るさといったところを見ていただきたいなと思います。その中でも、やすなが一番おバカだと思いますので、そんなやすなのおバカさとか、ソーニャにひたすらやられて、関節をはずされたり、ぶたれたりしている小気味いいシーンを見ていただけるといいかなって思います(笑)。本筋以外でも、ガヤなどに小ネタが満載でございますので、そのあたりも見ていただけると嬉しいです」

田村「やすなとソーニャの、夫婦漫才みたいな2人のやりとり、好きなんだか、嫌いなんだかわからないようなやりとりを楽しんでいただけたらいいなと思います。こんなに登場人物が少ないのに、30分のアニメとして成立しているのは本当にすごいなって思うのですが、流れるようなギャグがテンポよく来ますので、楽しんでいただけると思います」

高部「収録を見ていても笑ってしまうぐらいすごく面白くて、本当にくだらないんですけど(笑)、だからこそ、シュールで笑えるし、一人ひとりの役がすごく生きていると思います。例えばやすなだったら、常に天然でおバカなんだけど、たまにツッコミをいれたり、急に鋭いことを言ったりするシーンもあり、いつもと違うやすなを楽しんでいただけたりもすると思います。とにかくシュールで、動かないものが喋ったりとか、普通の現実ではありえないことが、この『キルミーベイベー』の中では起こるのですが、それが私自身も見ていて楽しいので、皆さんにも楽しんでいただけたらいいなと思っています」

釘宮「3人が話しているのを聞いてもらってもわかると思うんですけど、けっこうそのまんまなんだよね(笑)」
3人「えー?」
釘宮「そうじゃないと思っているかもしれないけど(笑)、本当に微笑ましく、楽しい収録現場です。見どころはもう全部ですね。すごく面白おかしくシュールな感じで、30分見終わった後、『この30分、一体何だったんだろう』っていう気持ちになっちゃうような不可思議な作品です。でも作るほうは全力で作っていて、ちょっとした小ネタを何回も練習して録ったりしているのですが、そういったものが散りばめられている作品なので、皆さんにも楽しんでいただけるのではないかと思います」

――それでは最後に、放送を楽しみにしている視聴者の方へのメッセージをお願いします

赤﨑「『キルミーベイベー』はツッコミの非常に激しい、ドツキ漫才ですので、何も考えずに見て、笑っていただくのが一番かなと思います。ソーニャはやすなに心を開いてくれるのか? そんなところもちょっとご注目いただいて、見ていただけると楽しいと思います」

田村「作品の間だったり、いわゆるモブ的なキャラクターのおもしろい動きだったり、喋らないものが喋ったり、細かいところまで、耳をそばだてていただけるとうれしいですし、ツッコミ不在みたいなときもたまにあるので、そんなときは、作品を見ながらツッコんでいただけると楽しいと思います。皆さん、ぜひ毎週見てください」

高部「私もこの作品を見ていて、すごく勇気づけられるんですよ。嫌なことがあっても、あぎりとかソーニャとか没キャラとか……あと、誰だっけ?」
赤﨑「やすな」
一同「(笑)」
高部「やすなとか(笑)、みんなそれぞれがマイペースで、楽しく、アホに生きているのを見ると、アニメなんですけど、私ももっと自由に生きようって思います。現場では、アドリブなどもみんなで頑張っていますので、そういったところも見てもらいたいですし、とりあえず、笑ってもらえればいいなって思っています」

釘宮「本当に見どころだらけで、たくさんの方に頭を空っぽにして楽しんでもらえる作品だと思います。ちゃんとしたアニメの作品ですが、一話一話にすごく手作り感があって、みんなで1カット1カットをどうしようかって考えながら作っています。なおかつ演者に対するハードルもすごく高く、限界を試されている感がすごい強い作品です。そんなみんなの全力が詰まっている作品ですが、何も考えずに楽しんで見ていただけたらいいなと、心から願っております。どうぞ応援してください。よろしくお願いします」

――ありがとうございました


TVアニメ『キルミーベイベー』は2012年1月よりTBS・MBS・CBC、2月よりBS-TBSにて放送開始予定。

(C)カヅホ・芳文社/キルミーベイベー製作委員会