2011年8月、ソロアーティストとしてスターチャイルドレーベルよりデビューをはたした声優・喜多村英梨。その2ndシングルとなる「紋」が2011年11月9日に早くもリリースされる。

11月9日にリリースされる「紋」(初回限定盤)のジャケットイメージ

本作は、現在放送中のTVアニメ『C3-シーキューブ-』の前期エンディング主題歌「雪華 (はな)」と後期オープニング主題歌「紋 (しるし)」、さらに「Be A Diamond」といった3曲を収録する。そこで今回は、TVアニメ『C3-シーキューブ-』には、上野錐霞 (うえの・きりか)役としても出演中の喜多村英梨が、2ndシングルの発売を前に語ったメッセージを紹介しよう。

喜多村英梨が語る2ndシングル「紋」

――新曲の話をお伺いする前に、まずは前作「Be Starters!」についてですが、リリース後の周りの反応はいかがでしたか?

喜多村英梨

喜多村英梨「自分たち、喜多村プロジェクト一同が予想していたとおりだったのですが、やはり皆さん驚かれていたようです。曲調も、歌声も、ビジュアル面も、いろいろな点において、これまでの声優・喜多村英梨という存在から出てくるとはあまり思われなかったものが出てきていたということで、驚きと、そして新鮮さを感じていただけたようです。イベントやラジオなどでファンの方からいただいたコメントも、『とにかくビックリしました』とか『ここまで白いとは思いませんでした』とか(笑)」

――黒い印象だったのですね(笑)

喜多村「どちらかというと、私自身、ダークな世界観が好みですし(笑)。ライブ活動にせよ、お芝居にせよ、やはり自分が得意とする世界観は『暗』のほうだと思います。そういう意味では、ここまで『明』な作品ということで、今までから私のことを知っていてくださった方だけではなく、少し印象が変わったことによって新たに目に留めてくださる方もいらっしゃったので、『Be Starters!』を出すことによって、自分の役の幅や世界がより広がったような気がします」

――そのあたり、喜多村さん自身はどのように捉えていらっしゃいますか?

喜多村「普段は自分ではない、二次元の絵に芝居や自分の引き出しを載せていく作業が多いので、少し不思議な感覚ですね。声優の仕事において、役によってスイッチを切り替えるという作業にすごく魅力を感じているので、三次元の自分とはいえ、今回は白ですとか、『Be Starters!』という曲がありますとか、PVのコンセプトはこうですとか言われたことに対して、そういった役に成り切るとスイッチはできあがっているので、自分自身をかなり客観視して見ていられたと思います」

――喜多村英梨というキャラクターを作り上げていくという感じでしょうか?

喜多村「そうですね。ただ、三次元という点では、私はまだまだ未熟で、表現方法が乏しいので、実際にどうすればいいのか、どう動けばいいのか、そういった知識が足りていないんですよ。なので、何かわからないけれど、まだ何かできるんじゃないかという気持ちはありますね。向上心というか、反省というか(笑)」

――満点ではないけれど合格点は出せるといった感じですか?

喜多村「とりあえず思っていたことはしっかりやり切れているのではないかと思っています。なので、『まあ、良しとしよう』みたいな感じですね」

――そんな『Be Starters!』に続いて、早くも2ndシングルがリリースされます

喜多村「こんなに早く、しかも『Be Starters!』とは180度違う世界観の歌が歌えるということで、本当にうれしかったですね。やりたいこと、できそうなこと、可能性とか夢や希望はあふれんばかりにあるんですよ。自分の中でネタ切れになることはなく、次から次へとやりたいことが出てくるので、次はどんなことをやらせてもらえるんだろうという期待が大きかったです。もう本当に素直に、『え、また出させてもらえるんですか? ありがとうございます!!』という感じです」

――今回のシングルには、『C3-シーキューブ-』の前期エンディング主題歌となる「雪華」と、後期オープニング主題歌の「紋」が収録されます

喜多村「これは本当に、作業を行っていく中での、イレギュラーなサプライズだったんですよ。当初の予定だと、『C3-シーキューブ-』で歌うのは一曲のはずだったのですが、作品の制作上の過程で、結果、前半でエンディング、そして後半でオープニングと、2曲も担当させていただくことになりました。本当なら、このシングルも2トラックのはずが3トラックになったわけで、これはもうビックリですよね」

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