暑いから…煮込み料理は炊飯器で
暑い…。暑すぎる…。言っても意味がないとはわかっていても、言わずにはいられないこの暑さ。こんな状態での料理ほど、つらいものはない。できる限りガス台の前には立ちたくない。火を使うのは必要最小限で。煮物なんてもってのほか。……いや、待てよ。私の目の前にある炊飯器。これを使って煮物ができないものだろうか。
ごはんだって最近は炊飯器を使わずに、土鍋や鍋で炊く人が多い。ということは、その逆だってありえるんじゃないだろうか。そこで今回は、煮込み料理の代表選手・肉じゃがを炊飯器でつくってみることにした。
炊飯器でつくる肉じゃが
材料(2人分)
ジャガイモ 3個 / 玉ネギ 1/2個 / 人参 小1個 / 牛肉薄切り肉 100g / 水 大さじ3 / 日本酒 大さじ2 / めんつゆ(2倍濃縮) 大さじ3 / 醤油 小さじ2 / 砂糖 小さじ1.5 / 鰹節 小さじ2 / 味醂 大さじ1
つくり方
ジャガイモは皮をむいて一口大に切る。玉ネギはヘタを取って皮をむき、人参も皮をむいてそれぞれ切る。牛肉は食べやすい大きさに切って、少量の日本酒をまぶしておく。白滝は水を切ってまな板にのせて広げ、縦に1回、横に1回包丁で切ると適当な長さに。
炊飯釜に1の材料と残りの味醂以外のすべての材料を入れて、炊飯ボタンを押す。
炊き終わったら味醂を回しかけてかるく混ぜ、再度炊飯。炊き上がったら完成。
鰹節が旨みのポイント
ジャガイモが煮崩れないように大きめに、人参に火が通るように小さめに切っておくのがポイント。完成した肉じゃがは、見事に煮崩れなく仕上がっていた。しっかりとジャガイモにだしの旨みが染み込んでいて、人参は鍋で煮るより人参の甘みが強く残っていた。
今回は、旨みが強く出るように鰹節を加えているのがポイントだ。また、鍋でつくる際は牛肉を軽く炒めてから煮込むため、今回は肉がかたくならないよう日本酒をまぶしておいた。このおかげでおいしい仕上がりとなった。
炊飯器で炊いている途中、牛肉に火が通っていくなんともいえないにおいが漂ってきて少々心配したが(少々獣っぽいにおい)、完成した肉じゃがはいい感じ。炊飯器でつくる完全に汁気がなくなるので、だし汁がうまい具合に具材に絡み、ジャガイモもホクホク食感に仕上がる。