誰もが考えている節電と暑さ対策。「香りを使った方法はどうだろう」と思い立ち、さっそく『毎日香』でおなじみの日本香堂へ。お香やアロマを想像すると、やはり女性向けかと思っていたものの、案外、男性も関心が高いことが明らかに……。

伝統的な白檀が涼を呼ぶ

身近でありながら、実は詳しく知らない香りの世界。何より「いいにおい」と言っても、人の好みがわかれるところ。夏にはコレ──、と簡単に言い切れるわけではない。

それでも、「やはり白檀(びゃくだん)は、さっぱりとした香りですし、日本的で落ち着くと思います」とマーケティング本部の寺島文(ふみ)さんは話す。白檀はインドなどが産地の有名な香木。さわやかな甘さをほんのりと含んだ木の香りがして、なるほど涼しげだ。

日本人であれば、お線香をはじめとして、子どもの頃からお香のにおいに、それなりに親しんできている。白檀の香りには、どこか懐かしさも感じられた。個人的な記憶というよりも、日本人に刻まれた「和」のこころに響くものなのかもしれない。

お香の代表格である白檀は、古来から人々に愛されてきた香木だ

東南アジアが産地の「沈香(じんこう)」。白檀と並ぶ香木系の香料として知られる

リゾート気分やリラクゼーションも演出

リビングや寝室に白檀のお香をたけば、こころが和む空間がうまれる。お香が消えた後の残り香は、寝苦しさもやわらげてくれそうだ。

くつろぎを演出する商品『anming(アンミング)』も、さわやかなミストが香り、涼しさを感じさせてくれる。『アンミング ピローミスト』は枕やシーツなどにスプレーすると、安眠へと誘(いざな)ってくれるが、仕事中のリフレッシュにも効果的だという。レモン、オレンジ、バジル、ゼラニウムなどの成分からつくられていて、ハンカチにスプレーしたり、空気中にスプレーすれば、ゆったりとくつろぐことができる。

リゾート気分が楽しめる香りもある。カリフォルニア生まれの『PACIFICA』だ。パフューム(香水)の『ハワイアン ルビー グアバ』は、トロピカルな甘い香りが若い女性の人気を集めている。キャンドル商品もあり、いろいろなパターンで暑さを楽しめそうだ。

『アンミング ピローミスト』(右)と『アンミング ルームフレグランスオイル』

枝のようなラタン(籐)が、香りのエッセンスを吸い上げて、すばやく広げる。ラタンブーケと呼ばれる

日本香堂の1階と地下1階には、フランスの香り専門店「ESTEBAN」の店舗がある

アイテムはさまざまで男性客も少なくない。セラミックが香る商品も人気

名刺にも、ほのかな香りが

香りには、当然、女性好み、男性好みがあり、『PACIFICA』などの甘い香りは女性好み、ひかえめでさっぱりとした白檀のような香りは、男女問わず幅広い層から支持されている定番商品で、男性も好んでいる。

特に、男性に評判なのが『かゆらぎ 名刺香』。桐箱の中に名刺と名刺香を入れ、ふたをすると、ほんのりとした香りが名刺に移る仕組みだ。香りは、藤、水仙、白桃、緑茶など10種類。若い世代から熟年層まで、男性ビジネスマンが購入しているという。

「日本には古くから、手紙に香りを移した『文香(ふみこう)』という文化があります」と寺島さん。男性と香り、というと、どうしても匂い対策を思い浮かべてしまうが、それとはまた別に、日本ならではの「和」の香りの世界をのぞいてみるのもいいかもしれない。

『名刺香』は1年ほど前に販売が開始され、大きな反響を呼んでいる

小さな封筒の中に、香り袋が6個入っている。各1050円(税込)

この夏をいい機会に、気に入った香りを取り入れた生活を始めてみては、いかがだろうか?