金髪美女のアヤが様々な人の身体に乗り移り、ツイステッドと戦う『The 3rd Birthday』

さて、このゲームの大まかな流れを説明しておこう。ストーリーは、エピソード0からスタート(チュートリアル含む)。そして、アヤがオーバーダイブ捜査するミッションとその日時によって"章"が分けられており、この章ごとに与えられるミッションを無事にこなすと、また次のエピソードに進んでいく。さらに、戦闘中にある特定の条件をクリアしていくと、攻撃力や体力をはじめとするアヤ自身のレベルがアップする。

さて、今作を進める上で重要なアクションとなるのが、"オーバーダイブ"である。自分の意識を他人にダイブさせることにより、その身体を自分の身体のように扱うことができる能力で、ライフゲージもオーバーダイブされた側のものとなる。つまり、HP100の人間がそのフィールドに10人いれば、自分が利用できるHPは合計1,000という考え方ができる。とまあ、そう考えれば結構、戦闘では有利かと思うと実はそうでもない。

敵は自分の身体以外(オーバーダイブ先の身体)にも、のべつまくなしに攻撃してくるからである。このことにより、オーバーダイブ先の身体が、元いた身体よりHPが低かったなんてこともありえるのだ。ある場面では、逃げ惑う民間人にオーバーダイブしてしまい、ハンドガンしか使えない状況になるなど自ら窮地に陥ることも。今思えば、落ち着いてプレイすれば、視野も広くなって攻撃の活路を見出せるのだが。最初のうちは、とにかく非効率的なプレイばかりしていた筆者であった。

戦闘では、拳銃・ショットガン・アサルトライフル・スナイパーライフルのほか、特殊武器(ランチャーをはじめとする、ある特定の敵と戦うときのみに出現するものも)やハンドグレネードなども使用可能。なお、敵に攻撃を続けていると、右下のライフの下に表示されるゲージが溜まっていき、MAXになると"リバレーション"を発動することができる。このリバレーションとは、いわゆる"無敵状態"のこと。このときの攻撃は"エナジーショット"と呼ばれ、普通の銃火器攻撃よりかなり威力が増した特殊なものとなる。また、ひるんだ敵にオーバーダイブし、内部(敵の意識)に直接攻撃をするオーバーダイブキルは、敵のHPを大幅に減少させることができるため、使いどころを間違わなければ決め技として使用できる。

これらのアクションを活用しながらゲームを進めていくわけだが、すぐに壁にぶち当たることとなった。というのも、筆者は初め、のべつまくなしに「撃つべし!」とライフが尽きるまでその身体で攻撃ばかりして、HPが少なくなると他の兵士にオーバーダイブして、またその身体が倒れるまで攻撃……を繰り返していた。しかし、あれよあれよという間に仲間の兵士の数が激減していく。結果としてオーバーダイブ先もなくなってしまい、結局HPがなくなりゲームオーバーとなっていた。

そこで活路を見出したのが、実はこのゲームの戦闘では、アヤが動いていない状態(銃も構えていない)状態のとき、ライフゲージが回復する。つまりは仲間を温存しつつ、遮蔽物などに上手く配置して、まだオーバーダイブしていない兵士のライフを回復させておけばいい。さらに、"クロスファイア"という周りにいる兵士達と同じ敵を攻撃することができるアクションも駆使して戦えば効率も上がる。もちろん、アヤが独りで戦わなければならないシチュエーションもあるので、一概に全ての戦闘で有効とは言えないが、少なくともオーバーダイブができるという局面では有効な作戦となるだろう。

使用する武器は、先に述べたとおりだが、基本的にプレイヤーが自由に選べる。なかには指定された武器を使わなければいけないミッションもあるのだが、ほとんどは好きな(自分にとって使いやすい)武器を選択することができる。

ディフェンス面でお世話になるアヤのコスチューム(プロテクトウェア)は、初期ではパッケージイラストなどでおなじみの黒のノースリーブとダメージジーンズ。さらに「White Eider」といって、白いダウンジャケットを羽織った捜査官らしいものが用意されている。これらは、身体を守る防具の役割も果たしており、戦闘でダメージをくらうと、服が破れて露出度が増すというお楽しみ要素も含まれているので、わざと攻撃を受ける人がいるも多いのではないだろうか。もちろん、見た目的にはセクシーな姿のままゲームを続けたいところではあるが、とりあえずゲームを先に進めたい人はHPのことを考えて、ロッカールームなどで補修したほうがいいだろう。