【レポート】
メモリアルアートの大野屋はこのほど、葬儀式場「リコルド田園調布」にてお葬式の費用に関するセミナーを開催した。
同社は定期的に、家族葬や葬儀費用、お葬式の流れに関するセミナーを展開している。一番人気は「家族葬」とのことだが、葬式費用についてもセミナー参加者が後を絶たないという。ここ4~5年で生前中に葬儀式場の予約などを検討する人も増えており、そういった事前予約のための情報収集として、セミナーを利用することが多いようだ。
大野屋によると、葬儀費用の平均費用は236.6万円。大まかに(1)葬儀一式、(2)飲食接待費、(3)寺院関連、(4)香典返しの4つにわかれる。葬儀一式は祭壇やお棺などの他、火葬場の費用、霊柩車など車両関係費、生花など供物も含まれる。寺院関連は宗教者(僧侶、神職)などへのお礼、飲食接待費は通夜振る舞いなど、香典返しは会葬礼状なども含まれる。内訳は以下の通り。
葬儀費用の合計 231.0万円
葬儀一式費用142.3万円
寺院の費用54.9万円
飲食接待費用40.1万円
近年、葬式をせず火葬だけする「直葬」が全体の1割程度を占める一方で、「死者との最期の時間をゆっくり過ごしたい」と葬儀にも個性やより上質のサービスを求める人が増え、葬式費用も二極化傾向にあるという。なお、大野屋は家族葬を、弔問客を家族だけに限るとは定義しておらず、「故人が生前親しかった人を呼ぶ」とし、人数の多少は関係ないとしている。
民間斎場10~30万
公営斎場1~15万円
寺院斎場25~50万円
斎場の平均的な値段は以上の通り。それぞれメリットはあるが、お車代などが別途発生することも踏まえ、火葬場に近いか併設の斎場を選んだ方がよいとのこと。また、寺院斎場だと葬儀に関する設備が足りない場合があるほか、民間斎場でもパーテーションだけで区切って知らない故人と横並び……ということもあるようなので、事前のチェックは必須だ。
興味深かったのは、葬儀といってイメージされる宮型霊柩車や花輪を使う葬儀が減っているということ。一都三県で葬儀場を展開する同社によると、花輪は生花、霊柩車は一見して霊柩車のように見えない黒塗りの外車を希望する人が大半だとしている。
花輪は、大勢の人が訪れる葬儀が昔は多かったが、最近は式場内でおさまる規模の式場が多く、会場の外に置かれる花輪は見てもらえなかったり、強風などで倒れたりするリスクがあるという。大野屋だと花輪は1万円からだが、生花は1万5,000円から用意され、一番高くて3万円程度。その他、プロの演奏家を呼ぶ音楽葬の場合は、2時間で平均8万円程度。楽器は希望に応じてだが、グランドピアノは式場に搬入できない場合があるほか、搬入による費用が別途かかることもあるという。
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