手元に学びのエッセンスを

――前回はGoogleカレンダーのお話もありましたが、スケジュール管理も一括しているのですか?

Googleカレンダーはあくまで備忘録と考え、日常的に見るもの、緊急性の高いものは手帳に書いています。それにセキュリティ面から会社に電子機器を持ち込むことはできないので、私のスケジュール管理には手帳が最適なのです。

小松さん愛用の手帳

――手帳にはどんなことを書いているのですか?

「仕事やプライベートのスケジュール」「自分を成長させるためのメモ」「付せんを使ったメモ」の三つに大別されます。

まず仕事のスケジュールですが、社内の細かなスケジュールは会社のパソコンで一括管理しているので、自分の手帳には外出予定だけを書いています。外出が終了し、時間に余裕がある場合は新たな予定を入れる事ができるかもしれないからです。

そのため、こまめにTO DOリストを作成してすきま時間にできることをチェックしています。

プライベートのスケジュールは、コーチング活動、習いごとや資格取得のための授業がある日、会食、ネイルサロンやエステに行く日などを書いています。

――スケジュールを書くときに工夫していることはありますか?

定期的に発生する予定はマーカーで色分けしています。例えば黄色のマーカーはコーチングを受ける日、ピンク色は自分がコーチングをする日。そして緑色はコーチングの授業を受ける日、といった感じです。

人と会う日にはスタンプを押しています。ヒヨコのスタンプが押されている日は会食や異業種交流会、あるいは友人との飲み会があるというしるしです。なぜヒヨコなのかというと、たまたま子どもにもらったからです(笑)カレンダーにアクセントがついて、楽しい気分になります。

――自分を成長させるためのメモとはどんなものですか?

本や資料を読んでいる時に、わからない言葉が出てきたらすぐにメモして調べるようにしています。成長というと大げさかもしれませんが、小さなことの積み重ねを大事にしています。

セミナーで学んだことも書いています。以前はセミナー用ノートを別にしていましたが、今は手帳をノートのように使い、普段の生活で実践できるポイントを中心にメモしています。

手帳はいつも持ち歩いていますし、自分が見たいときに見られます。手元に学びのエッセンスを集約しておくと、身につくまでの時間も早まるのではないかと思っています。

習いごとや資格取得のために支払った金額も書いています。「せっかく払ったお金を無駄にしたくない」と思うことで、勉強する意欲やモチベーションを維持するためです。

――他にも自分のモチベーションを維持させるために書いていることはありますか?

年間目標です。今年中に達成したいことをリスト化し、どれくらい進んでいるのかをチェックしています。また、新たにチャレンジしたこと、行動を起こしたことも書いています。

モチベーションが下がる時とは、自分がしてきたことに対して成果が実感できない時だと思います。しかし冷静に振り返れば何かしら進歩はあるはず。過大評価に陥ることなく、自分を肯定的に見ればモチベーションが維持できるのではないでしょうか。

付せんで自分を見つめ直す

――付せんはどのように活用しているのですか

私は気に入った付せんを手帳に備え付け、いつでも使えるようにしています。それに女性は小さいバッグを持ちたいときもあるので、手帳が入らない場合は付せんを代わりに入れておくと便利です。

――小松さんはちょっと変わった付せんの使い方をしているそうですね

自分の思考の癖や陥りやすい傾向を付せんに書き、自分を見つめ直すことがあります。また、その癖をどうすれば克服できるかも書き出します。

実を言うと私は不安になりやすい性格で、たまに自分の存在意義を考えこんでしまうことがあるんです。そんな状態から抜け出すためには、現在の状況を肯定したり、周りの人が教えてくれた自分の強みや長所を言い聞かせたりすることが必要なんです。

「自分には大切な家族がいる」「やりがいがある仕事に就いている」などと付せんに書き出し、落ち込みそうな時はそれらを眺めて深入りしないようにしています。

――自分の精神をコントロールすることも大切ですね

「こうなりたい」と思う理想像や、「私は~します」という書き方をしてアファメーション※のように使ってもいいと思います。目に付きやすいところに張ることもできるし、テーマが変わったら新しく書き直せばいい。付せんはそんな手軽さがいいと思います。

※自分に対して肯定的な宣言をする心理学的手法

――自分を成長させるために大事なことは何だと思いますか?

自分なりの目標を掲げ、その目標と自分の間にあるギャップを少しずつ解消していくことだと思います。私の場合、まずは自分に関する情報を集約することが先決でした。

仕事のスキルや人脈、自分のアイデアや心理状態をメモで可視化すると、新たな目標や行動の指針ができます。それから少しずつ進んでいけばいいのではないでしょうか。

――やみくもに行動したり、焦ったりする必要はないのですね

私もつい生き急いでしまう傾向があるのですが(笑)そんな時は過去に使った手帳と卓上カレンダーを見返します。かつての自分を振り返り、成長を実感することも大切だと思います。


次回は、「女性が充実した毎日を送るためのメモ」についてうかがいます。

INTERVIEWER PROFILE : 早川洋平 / KIQTAS(キクタス)
中国新聞社記者、全国紙系編集プロダクションのライターを経て、2008年著者インタビューポッドキャスト「人生を変える 一冊」をスタート。配信後2カ月でiTunes store podcastビジネスランキングで1位を獲得、月間20万DLを記録する。現在は、企業や教育機関などにポッドキャストを活用したマーケティングサービスを提供。「野宮真貴の新宿二丁目ハー メルン」「石原明の経営のヒント+」など、プロデュース番組多数。
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