Scooter Frameworkとは

Amazing Force Corporationは3月9日(米国時間)、最新版であるScooter Framework 1.0RC2をリリースした。Scooter FrameworkはPure Javaで記述されたRESTfulのWebフレームワーク。GNU LESSER GENERAL PUBLIC LICENSEのもとで公開されているオープンソースソフトウェアだ。

No more compile, deploy, shutdown, and restart. Just edit/save your Java code, and refresh your browser.のとおり、各種コンパイルやデプロイ・シャットダウンや再起動といった動作は不要。Javaのコードを編集・保存してWebブラウザを更新すれば、修正点が反映される手軽さを持つ。

特徴・動作環境について

Scooter Frameworkで作成されるアプリケーションはMVC準拠となる。

  • Model: ActiveRecordまたはPOJO
  • View: JSP
  • Controller: POJO

同フレームワークはRuby on Railsに影響をうけて作成されている。Ruby on Railsの特徴をJavaでも活かす機能が満載だ。

  • デプロイ不要
  • Type&Click - サーバ再起動や再コンパイル不要、Javaコードを編集してWebブラウザを更新するだけ
  • ランタイムコンフィギュレーション - すべてのコンフィグファイルはオンザフライで変更が反映される
  • XMLコンフィギュレーション不要
  • RESTful - それぞれのリソースから7つのRESTfulアクションを生成
  • 国際化対応 - 50以上の言語をサポート
  • コード自動生成
  • Jetty/Tomcatに対応するWebサーバ・スクリプトを内蔵

動作要件は次のとおり。

  • JDK 1.4以上
  • Servlet 2.3 / JSP 1.2をサポートするJ2EE Containers

上記はApache's Tomcat 4.1.X以降かJetty 4.X以降の環境を意味する。開発にはTomcat 5.x/Jetty 6.Xが使用されているようだ。開発時にテストで利用しているデータベースはMySQL(全機能)とOracle(一部)。

本稿ではこのScooter Frameworkを使用して、公開されているサンプルをベースに、簡単なWebアプリケーションを作成してみるところまでを紹介しよう。