LG電子はMobile World Congress 2010への出展は行っていなかった。但し会場に隣接した同社のプライベートブースでプレス向けに新製品やLTE関連の展示が行われた。

新製品はコンシューマー向けのAndroid端末「GT540」と小型サイズのSNS端末「LG Mini」。また先月のCESで発表された「LG MID」も展示されていた。GT540は価格を低く抑え、Facebookなどのサービス利用をアピールした端末で、従来のスマートフォンよりも広いターゲット層向けとなっているとのこと。またLG Miniは手のひらに収まる小型の端末で、こちらもSNS機能連携が強化されている。またPC用のアプリ「LG PC Suite」をインストールすることで、PCとカレンダーなどのデータのシンクロナイズやWebページからの画像やテキストを簡単にLG Miniに転送できる「LG Air Sync」機能を初めて搭載している。なおPCとLG Miniの接続は無線LANでも可能である。

CESで展示が行われたLG MIDは、LG Miniとは対極にある大型のモバイルインターネットデバイスと言える製品。プラットフォームはインテルの「Moorestown」で、その上にLG電子独自のS-Class UIを搭載している。4.8インチの大画面を利用した動画再生のデモは大きな注目を集めており、Webやメディア再生だけではなく電子書籍の閲覧用途などにも利用できそうだ。

会場外に設営されたLG電子のプライベートブース

新製品発表会はプレス関係向けに行われた

GT540は低価格なコンシューマー向けスマートフォン

ボディーはヘアライン加工された金属風の仕上がり

サイズはやや厚め

OSはAndroidでLG電子オリジナルのアプリも搭載している

手のひらサイズのLG Mini

側面は金属の素材を使うなど高級な感じを出している

背面もカメラがあるだけとすっきりしている

LG Air SyncはPCとLG Miniをシームレスに連携できる

超大型ディスプレイを搭載するLG MID

待ちうけ画面にはウィジェットを配置できる

メニュー画面が3D表示されるS-Class UIを採用

大画面で迫力ある動画を楽しめる

SNSなどのウィジェットが並ぶ。LG電子もハードのみを提供するメーカーから脱皮を図ろうとしているイメージだ