Windows Server 2008 R2では、「役割ベース」でさまざまな種類の機能を集約、最適化する方法を取り入れている。サーバ本体にファイルサーバの機能を持たせる場合には、「役割」としてファイルサーバの機能である「ファイルサービス」を追加しなくてはならない。とはいえ、役割の追加はとても簡単で、基本的にウィザードのみで実行できるのも魅力だ。
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ファイルサーバの使い方を考えれば、ハードディスクのリソースを大量に消費するのがその前提となる。しかも、万が一のハードウェアトラブルやクラッシュなどを考慮すれば、OSがインストールされているルートドライブだけでは不十分だ。少なくとも物理的なデータ格納専用のハードディスクは事前に用意し、サーバとなるコンピュータに接続しておいてほしい。
さて、ハードディスクの準備ができたら、まずは「サーバマネージャー」を起動する。タスクバーにショートカットアイコンがあるので、それをクリックすればOKだ。
サーバーマネージャーが起動したら、エクスプローラー(左の枠)から「役割」を選択。画面にある「役割の追加」のリンクをクリックする。
「役割の追加ウィザード」が起動するので、最初の画面の注意書きを読んで「次へ」をクリック。「サーバの役割の選択」が表示されたら、リストにある「ファイルサービス」にチェックを入れよう。チェックを確認したら「次へ」をクリックだ。
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「ファイルサービスの概要」が表示されるので、内容を読んでおく。必要であれば、「追加情報」のリンクも読んでおいてもよい。情報を入手したら「次へ」をクリックしよう。
次の「役割サービスの選択」が開いたら、「ファイルサーバ」にチェックが入っているか確認して「次へ」を押す(事前に知識があれば、他に必要な役割サービスをこの時点で追加してもよい)。
「記憶域使用率の監視の構成」が開くので、ルートドライブ以外の共有フォルダを作成するデータ格納用ボリュームにチェックを入れる。今回は500GBのハードディスクを事前にDドライブとして接続してあるので、それを利用した。チェックを入れてディスクを指定したら、「次へ」を押して先に進む。
「インストールオプションの確認」で、追加したい役割サービスを確認。「インストール」ボタンを押せば、機能が追加されることになる。インストール作業が終われば、役割にファイルサービスが追加される。
これで一応、ファイルサーバの下準備は整った。しかし、本格的に使用するにはもう少し手続きが必要なので、説明していこう。
より詳しく知りたいときはTechNetへ
はじめてWindows Serverを触るという人にとっては、いくらウィザードで設定できるといっても耳慣れない用語も多いはずだ。しかし、そんなときの強い味方が「Microsoft TechNet」だ。
用語や機能の概要などがまとめられているので、作業中に疑問を感じてもここならほとんどのことは分かるはずだ。一部日本語化が進んでいないところもあるが、これは追々拡充されていく予定となっている。上手に活用すれば、兼任管理者のあなたでも情シスと変わらぬスキルを発揮できるはずだ!?。
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Windows Server 2008 TechCenter には、「サーバーの役割について調べる」というコーナーがあり、ここの「ファイルサービス」が参考になるだろう