Apple Inc.よりiTunes 9目玉機能のひとつ「iTunes LP/Extras」の仕様が公開、およびTuneKit SDKがリリースされた。iTunes LP/ExtrasはHTML, CSS, JavaScriptからなるパッケージ。Webアプリケーションデベロッパにはおなじみの技術で、簡単にiTtunes LP/Extras対応コンテンツの作成が可能となった。

Apple Inc.は11月26日(米国時間)、デベロッパ向けにiTunes LP/iTunes Extrasの仕様とテンプレートを「iTunes LP and iTunes Extras for Developers」として公開した。iTunes LP/iTunes Extrasは同社のiTunes上やApple TV上で楽しめるコンテンツの1種。購入したアルバムやムービーに関するアートワーク/歌詞/ライナーノーツ/写真/インタビュー/メイキング/フォトギャラリーなどが収録されており、そのアーティストやムービーのファンにはたまらない内容となっている。対応しているコンテンツであれば、DVDのメニューのような簡単な操作でこれら特典を楽しむことが可能だ。

詳細についてはiTunes 9の新機能紹介ページやサポートページ「iTunes LP および iTunes Extras について」を。魅力については「【インタビュー】新iPodファミリーとiTunesが登場! - アップルの担当者に聞く新製品の魅力」や「【レポート】Apple音楽・映像イベント - ジョブズ氏復帰、touchへのシフトが鮮明に」にて興味深い内容がまとめられているので、こちらも別途参照してほしい。

iTunes LP対応コンテンツの例 - iTunes Storeより

iTunes LP/ExtrasはおもにHTML、CSS、JavaScriptにて構成されている。デベロッパはさらにTuneKitとよばれるJavaScriptライブラリを使用することで、各種ナビゲーションをはじめとし、アニメーションをふくむリッチなコンテンツでも簡単に作成可能となる。

2009年12月現在、残念ながら日本のiTunes Storeでは映画を取り扱っていないため、iTunes Extras対応コンテンツを楽しむことができない。本稿ではiTunes LPに焦点をあて、このコンテンツがどのように作成されているかを簡単に紹介しよう。