ソフトバンクテレコムは10月15日、ビジネスシーンにおけるiPhone活用事例を紹介する発表会を開催した。本稿では、そこで紹介された事例の中から青山学院大学のものを取り上げてお伝えしよう。

iPhoneで出席処理、eラーニングや講義資料配布も

教育分野において、iPhoneの活用に積極的に取り組んでいるのが青山学院大学である。

ソフトバンクモバイル iPhone シニアエヴァンジェリストの中山五輪男氏

同校では、モバイル・ネット社会やユビキタス・コンピューティング、知識情報社会の研究の一環として、社会情報学部の全学生にiPhoneを配布。同端末を活用した施策を多数展開している。

そうした施策のうち、最も特徴的なのが授業の出席管理だ。

同学部では現在、出席管理を行えるiPhoneアプリケーションを開発中。これがリリースされると、受講者は授業に出席した際にアプリケーションから授業番号や部屋番号、学籍番号を入力して、出席登録を行うことになる。登録の際には、GPSで取得した位置情報も送信するため、「教室以外の場所からは登録が行えない仕組みになっている」(ソフトバンクモバイル iPhone シニアエヴァンジェリスト 中山五輪男氏)という。

青山学院大学の出席管理アプリケーション

また、アイコムのeラーニングアプリ「e-veryStudy」を導入し、ITパースポート試験の学習をどこでも行える環境を提供しているほか、インフォテリアのコンテンツ作成/配信/閲覧サービス「Handbook」を活用して講義資料をiPhone端末へ配布している。

e-veryStudyの画面。所属内での現在のランキングも表示される

Handbookの画面。こちらはPDFを表示させた画面だが、写真や動画も配信することができる

そのほか、同校では、授業を欠席してしまった学生向けに講義動画を配信しており、社会情報学部にはそれをiPhoneで閲覧する学生が多いという。