はじめに

PALは、パフォーマンスモニタのログを分析してレポートを生成するツールです。ログに含まれる各種カウンタの値をチェックし、Windowsインフラにおける問題点を可視化できます。Windows OS(CPU、メモリ、ディスク、ネットワーク)、SQL Server、IIS、Hyper-V、MOSS、Exchange等の負荷状態を簡単にチェックできます。

PALで生成したレポートの例

PALの入手とセットアップ

PAL(Performance Analysis of Logs)は、MicrosoftのClint Huffman氏によってオープンソースとして開発されています。PALを利用するには次の無償ツールをインストールしておく必要があります。

Log Parser … ログの抽出、変換ツール
Microsoft Office Web Components … グラフを生成できるOfficeコンポーネント(Officeがあれば不要)
・.NET Framework 2.0 … UI画面に必要

PALはCodePlexからダウンロードできます。ここでは、インストーラ形式の「PAL_v1.3.5.zip」をダウンロードします。インストールが完了すれば、プログラムメニューにPALが登録されます。

PALの仕組み

PALが動作する仕組みは下図の通りです。

PALの概要

PALはパフォーマンスログとルールを読み取り、HTMLファイルを生成します。ユーザインタフェースはWindowsアプリケーションですが、内部ではVBScript、ReLog.exe、LogParserを使用しています。

パフォーマンスモニタについて

PALは、パフォーマンスモニタのログファイルを解析します。パフォーマンスモニタは「ファイル名を指定して実行」ダイアログで「perfmon」と入力すると起動できます。Windows Server 2008の場合「信頼性とパフォーマンスモニタ」というウィンドウが開きます。そこでデータコレクタセットを新規作成すれば、ログを取得できます。詳細についてはTechnetを参考にしてください。