ニコニコ動画を運営するニワンゴが、公式イベントとしてプッシュしている「国際ニコニコ映画祭」。
今回、記念すべき第10回を迎えた本イベントが『新国際ニコニコ映画祭』と改名して開催されることになり、その発表記者会見が都内某スタジオで行われました。
当日は、ニコニコ映画祭ではいつものお馴染みレギュラー審査員である、"マコドン手塚"改め手塚眞、ニコニコ動画管理人・ひろゆき、グラビアアイドル・松嶋初音、パフォーマー・スメリーに加え、なんとゲスト審査員として田代まさしが登場。
会見の一部始終はいつものごとくニコニコ動画上で生放送配信されたのですが、これこそ田代まさし効果なのか、いつもよりもユーザーの熱気が増していたように感じました。
その田代、登場するなり「自己紹介をします。昨夜未明、青梅街道で乗用車が衝突事故を起こしました。……"事故"紹介でした」と早くも田代節全開。一方のひろゆきは、一人だけ台本を手元に置かず、「"新"国際ニコニコ映画祭っていうけど、ぼく台本読んでなくて(改名した理由が)わからなくて(笑)」と、こちらも相変わらずニコニコ動画の管理人とは思えない緩さを放っており、これは開始早々から波乱の予感が!
……ではそんな記者会見の模様をさっそくご紹介していきましょう。
――名前が「新国際ニコニコ映画祭」に変わりましたが?
手塚 次からは"新"国際ニコニコ映画祭ということで、さらにグレードアップして、映画祭らしく本当に世界を目指していこうということ。
ひろゆき 今までは目指してなかったんですか?
手塚 ……目指してたんですけどね、だんだん方向性が変わってしまったので方向修正しようと。それで30秒ぐらい討議した結果、新国際ニコニコ映画祭という名前になりました。(ユーザーの皆さんは)既存とは違う、面白い作品を寄せてください。
――今までと何か違いがあるの?
手塚 それについてはフリップを用意しました。
新国際ニコニコ映画祭の特徴その1:招待作品の上映
手塚 これまでは投稿作品だけだったけど、今回からは映画祭らしく世界中から招待作品を呼んできます。第一回の招待作品を制作してくれるのは……誰あろう、田代まさし監督です!
ひろゆき えっ! だから来たの!?
田代 だから、台本読めって言ったろ!
その田代監督、すでに自身の作品は撮り終わっているということですが、内容は当然のことながら内緒とのこと。これにレギュラー審査員の一人、スメリーが食いつき、
スメリー 方向性だけでも教えてもらえませんか?
田代 今回は隠し撮りじゃないよ?(笑) 堂々と撮ります! 今回のテーマは『密室』なんだけど、そのテーマで『くっだらねえなあ、田代!』っていうやつを撮りたい。みんなそういうのを期待しているかなと思う。それに、ビッグなゲストも呼んでるから。
松嶋 密室ってことは……風呂場とか……?
田代 やかましいわ! お前なあ、俺の前でミニスカート禁止!
松嶋の体当たりなツッコミに、田代もすかさずツッコミ返し。
……どうやら全員テンションが上がってきたらしく、見ている報道陣の方がドキドキしてくるようなギリギリの発言が飛び出し始めました。
新国際ニコニコ映画祭の特徴その2:投稿作品の公開
手塚 今までは審査会までは投稿作品を見せられなかったんだけど、今回はエントリーした作品は全部見られます。コメントも書き込めるのでモチベーションも上がるんじゃないですか。
ひろゆき 審査員がいかに前段階で苦労しているかっていうのを、わかってもらおうと(笑)
スメリー そこで人気が出たら、落ちても……(敗者復活)ってことはありえる?
手塚 それもあるかもしれないですよね。
新国際ニコニコ映画祭の特徴その3:レッドカーペットで入場
手塚 皆さんにはレッドカーペットを歩いてもらいます。
松嶋 私たちが!?
スメリー (普通は)撮った人が歩くんじゃ?
手塚 ……。
ひろゆき どこでやるんですか? 室内にちょっとだけカーペット敷いてちょこちょこ歩くの?
手塚 ……それはお楽しみということで。
……どうやらまだ何も決まっていなかったようです。
新国際ニコニコ映画祭の特徴その4:優秀な作品は映画館で上映!
手塚 優秀な作品については映画館で見てもらおうかと。
松嶋 作品が15秒とかだったらどうするんですか?
手塚 何本かたまるかもしれないですからね。今まではネットの小さい画面だったので、たまにはドーンと大きな画面で見てもらおうと。で、才能ある人は私と田代先生で一緒にムービーを作りましょう、と。自由部門(特にテーマが決まっていない部門)も残すので、"密室に悪い思い出がある"っていう人はそっちで。
田代 ……!? それ俺だから!
新国際ニコニコ映画祭の特徴その5:なんと田代まさし自らニコニ・コモンズに素材を提供!
田代がユーザーのために自ら撮ったという素材は、なんと120以上!
内容はオリジナルのギャグを披露したものから、密室をイメージして演技をしているものまで様々で、詳細は「ニコニ・コモンズ」でご確認ください。
あまりの数に、ひろゆきも「全部見たら最低1時間はかかるじゃないですか!」と驚愕していました。
――ユーザーへのメッセージ
田代 俺は映画とか映像が好きだし、そういう人たちが作るものって見てみたい。(ニコニコユーザーは)プロじゃないわけですよね、その中にすごい才能を持っている人だっていっぱいいると思うから、こういう機会がチャンスの場になって、そこから伸びていけばいいかなって思う。
ひろゆき 今回はユーザーが評価して、面白いものが上がってくる感じ。映画祭スタッフのウケは狙わなくていいから、ユーザー自身が楽しんで作ってほしい。
松嶋 今までは自己満足の作品が多かったと思うんですけど、もうちょっと人が見ることを考えたエンターテインメントとしての映像を楽しみにしています。
手塚 これまでは"楽しく遊びましょう"って感じだったんだけど、それは残しつつも、ここから世界に通用するプロのクリエイターが出てほしい。だからちょっと真剣に取り組んでもらって。私たちも真剣に見ますから。
スメリー エロい作品に期待しています!
……スメリー……。
――さて、では気を取り直して最後に今回の映画祭の概要をまとめておきましょう。
- 日程:応募期間は6月2日~6月23日、その後7月11日に受賞作発表(予定)
- テーマ:『密室』(ただしテーマにこだわらない「自由部門」もあり)
- 応募動画資格:映像の長さが1秒~5分・オリジナル作品であること・著作権などを侵害していないこと・その他応募事項遵守
- 賞金総額:25,3750円
……ということで、我こそはという方はぜひ応募してみてはいかがでしょうか。