Webブラウザ上でゲームを開発できる「Popfly Game Creator」

Microsoft Popfly』(以下、Popfly)は、コードを書かず、主にマウス操作によるグラフィカルな環境でWebサービスのマッシュアップを作成するツールです。このPopflyそのものがWebベースで提供され、UIにはSilverlightが使われています。WebブラウザにSilverlightがインストールされていれば、Popflyのサイトにアクセスし、Windows Live ID でサインインするだけでマッシュアップを作ることができます。特別な開発環境をローカルコンピュータにインストールする必要はありません。

「Popfly Game Creator」を使えば、マウス操作だけでもゲームを制作できる(画面はサンプルゲーム「Save the City」)

これまでPopflyでは、マッシュアップとWebページの作成ツールしかありませんでしたが、新たにWebベースのゲーム作成ツール『Popfly Game Creator』が加わりました。現在はALPHA版として公開されています。マッシュアップと同じように、マウス操作を中心としたグラフィカルな環境を使って、コードを書くことなくWeb ベースでゲームを開発し、共有することができるツールとなっています。

ゲームの開発に必要な画像や音声なども共有することができ、基本的なテンプレートがすでに用意されています。サンプルゲームを読み込んで改良することもできますし、オリジナルのゲームを作ることもできます。コードを書かなくても、マウス操作で画像の配置やイベントの設定などができるため、プログラマの方以外でもゲームを作ることができます。

また、プログラマであれば、さらにSilverlightベースのアプリケーションの恩恵を受けることができます。XAMLコードを編集して、より複雑で美しい演出を作り、JavaScriptを書いて独自の処理を実行することができます。標準の機能では実現できない複雑な操作を行なうにはXAMLやJavaScriptのコードを直接記述します。

本稿ではPopfly Game Creatorの基本的な使い方について紹介していきます。まずは各メニューについて押さえていきましょう。