Google Earthでチェックしたら、野球場へ行こう!

3月20日、ダルビッシュの完封と柴原のサヨナラアーチでパ・リーグが幕を開け、28日からはセ・リーグもスタート。いよいよ2008年プロ野球シーズンが始まった。パは日本ハムの3連覇なるか、ロッテがソフトバンクが巻き返すか。昨季躍進を遂げた楽天も注目だ。注目といえば、話題の新人・中田(日ハム)は開幕2軍のスタートとなったが、大場(ソフトバンク)は初登板で初完封の快挙を達成。この2人からは目が離せない。

一方、福留、黒田など大物がメジャーへ行ったセ。巨人の大補強で戦前から「優勝はキマリ」との冷めた声も高いが、昨季53年ぶりの日本一に輝いた中日をはじめ、他チームがそれをやすやすと許すはずはない。こちらも2軍スタートとなった由規(ヤクルト)などルーキーに注目だ。

今年も興味が尽きない日本のプロ野球。シーズン開幕に際して、12球団のホームスタジアムをはじめ今季使われる全球場をGoogle Earthでチェックしてみた。これを参考に、さあ、キミも野球場へ行こう!

では、まずはパ・リーグ各球団の本拠地から。

ご注意ください

本記事で紹介している野球スタジアムの写真は「Google Earth」で確認できるものです。一部の球場については詳細画像が用意されていないものがあります。あらかじめご了承ください。

北海道日本ハムファイターズ『札幌ドーム』
――"稲葉ジャンプ"に揺れる北のドーム球場


北海道札幌市豊平区羊ヶ丘1 / 両翼100m・中堅122m / 収容人数:40,572人

日本最北のドーム球場。2001年のオープンで、施設自体は札幌市の所有だ。サッカーでも利用でき、コンサドーレ札幌の本拠地となっている。野球は人工芝だがサッカー用ピッチは天然芝で、通常は屋外で芝が育てられ(画面右下)、使用時にドーム内へ移動するシステム。2007年冬にはクロスカントリーの会場としても使用された。クラーク像が立つ観光名所・羊ヶ丘展望台から銀色の外装が間近に望める。7月には巨人主催ゲームも1試合行われる。




千葉ロッテマリーンズ『千葉マリンスタジアム』
――マリン風が吹き荒れる海っぺりのスタジアム


千葉県千葉市美浜区美浜1 / 両翼99.5m・中堅122m / 収容人数:30,011人

1990年完成。当初はまだロッテの移転が決定しておらず、初の公式戦は翌91年にヤクルト主催で行われた。千葉ロッテとなって本拠地を移したのは92年のこと。海が近い本球場最大の名物といえば「マリン風」とも呼ばれる強風。風速だけでなく風向も不規則なため、選手は大いに悩まされる。小宮山がその風を利用した魔球「シェイク」を編み出したのも有名な話だ。本年、アジア最長となる全長約300mのビジョン「オーロラリボン」が登場した。




福岡ソフトバンクホークス『ヤフードーム』
――プロの公式戦では"開かず"の開閉式屋根


福岡県福岡市中央区地行浜2-2-2 / 両翼100m・中堅122m / 収容人数:35,773人

福岡市のウォーターフロント・シーサイドももち地区に建つ、日本初の屋根開閉式ドーム球場。正式名称は福岡ドームで、2005年以降ネーミングライツにより福岡Yahoo! JAPANドーム(通称ヤフードーム)となった。フィールド面積は12球団の本拠地で最大の広さを持ち、ホームランが出にくい球場として知られる。当初は屋根を開けての試合も行われたが、選手会からの苦情などにより、現在プロ野球の公式戦では屋根が開けられることはない。




東北楽天ゴールデンイーグルス『クリネックススタジアム宮城』
――マー君の力投を楽しめる日本最長両翼球場


宮城県仙台市宮城野区宮城野2-11-6 / 両翼101.5m・中堅122m / 収容人数:22,187人

正式名称は宮城球場。ネーミングライツで2005~07年はフルキャストスタジアム宮城、今年から日本製紙クリネックススタジアム宮城となった。1973~77年シーズンにロッテが暫定本拠地として利用。ロッテの川崎移転後も年に数試合の公式戦が開催されていたが、老朽化に伴い近年は激減。2005年の楽天参入を機に改修が施された。この改修でそれまで91.4mだった両翼が101.5mに拡張され、現在日本でもっとも長い両翼サイズとなっている。




埼玉西武ライオンズ『西武ドーム』
――スコアボードに巨大アストロビジョンが登場


埼玉県所沢市上山口2135 / 両翼100m・中堅122m / 収容人数:35,655人

元は1979年にオープンした西武ライオンズ球場。その名のとおり、クラウンライターを買収して発足した西武が新球団の本拠地として整備したものだ。99年、同球場に屋根を加えて誕生したのが西武ドーム。2005年以降、ネーミングライツでインボイスSEIBUドーム→グッドウィルドームと呼び名が変遷したが、今年から西武ドームに戻った。スコアボードも全面改装され、幅49mの巨大なアストロビジョンがお目見えしたのが大きな話題である。




オリックス・バファローズ『京セラドーム大阪』
――球団合併に揺れた大阪野球の新たなシンボル


大阪府大阪市西区千代崎3中2-1 / 両翼100m・中堅122m / 収容人数:36,477人

リング状の天井と蛇腹のように波打つ外観がユニークな本球場は、大阪市街地の西部に圧倒的な存在感を示す。オープンは1997年。正式名称は大阪ドームで、2006年7月からネーミングライツで京セラドーム大阪と呼ばれている。04年まで大阪近鉄の本拠地。オリックスとの球団合併で近鉄球団が消滅した後もオリックスバファローズのホームグラウンドとなった。阪神も準本拠地として利用しているほか、今季は巨人も主催ゲームを数試合行う。

もうひとつの本拠地『スカイマークスタジアム』
――あのイチローもここから巣立っていった


兵庫県神戸市須磨区緑台 / 両翼99.1m・中堅122m / 収容人数:35,000人

かつてオリックス・ブルーウェーブが本拠地とし、イチローをメジャーへ送り出したグリーンスタジアム神戸。その後ネーミングライツでYahoo!BBスタジアム、スカイマークスタジアムと変遷し現在に至る。ちなみに正式名称は神戸総合運動公園野球場。グラウンド、客席ともに評価がきわめて高いスタジアムである。