【レポート】
携帯電話メーカーのNokiaがモバイルインターネット時代に向け、サービス分野を強化している。中でも、まったく新しい事業となる広告では今年9月に米Enpocket買収を発表、これまでのサービスを統合し、本格的に展開する。
12月5日、同社がオランダのアムステルダムで開催した「Nokia World 2007」にて、EnpocketでCEOを務めていたMike Baker氏(現在はNokiaモバイル広告事業部上席副社長)がモバイル広告の現在、Nokiaの戦略を語った。
Baker氏はまず、モバイル広告の可能性について「携帯電話はユーザーが常に持ち歩くもので、ネットワークに接続されている。ここで広告を配信すること、広告を受け取ることに、誰もが関心を持っている」と語った。
広告市場は2011年、5億3100万ドル規模になると予想されている。確かに巨大な市場だが、TV、ラジオ、新聞などの既存メディアにおける広告は受身的なものであり、効果は疑問だ。「携帯電話では、意味のあるサービスを開発しなければならない」とBaker氏は言う。
また、時代はインタラクティブという方向にあり、広告やメディアもこのトレンドを追っている。Baker氏によると、インタラクティブサービス市場は2010年には1000億ドルに達する見込みという。ユーザーはTVなどの受身的なメディアから、携帯電話やコンピュータなど参加型のメディアを利用し始めている。また、インタラクティブメディアの場合、ユーザーの動向を把握しやすい。代表的な例として、クリックスルーレートがある。広告を提供する側、買う側は明確な指標を得ることができる。このように、「デジタル広告は効率化が進んでいない広告分野に効率をもたらすもの」とBaker氏。
デジタル広告、インタラクティブといったこれらの背景から、「広告の将来はモバイル」とBaker氏は語る。これを加速しているのが、携帯電話の普及だ。携帯電話はすでに世界30億人の手に達しており、その多くがネットワークに接続、データサービスなど音声通話以外のサービスの利用が進んでいる。中でも、モバイルコマースとよばれるショッピングサービスの利用増加、NFC(Near Field Communication)は広告には明るいニュースだ。さらには、広告市場の伸びが激しい途上国は、携帯電話の加入者が伸びている市場でもある。
このようなことから、モバイル広告市場規模は2006年の8億ドルから年成長率69%で増加し、2011年には110億ドルに達するといわれている。
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