緑地が4割を占める中核商業施設「ThinkPark」

25日、東京品川区の大崎駅西口地区の明電舎工場跡地に中核商業施設「ThinkPark」(シンクパーク)がグランドオープンした。このThinkParkは明電舎と世界貿易センタービルディングが共同事業として開発したもの。"グリーン・アーバニズム"と呼ぶデザインコンセプトを掲げ、建物と敷地の4割を占める緑地を一体化させた快適な都市環境の創出を目指している。

ThinkParkの中心となる地上32階のタワー「ThinkPark Tower」(実写真)

ThinkParkのイメージ図

明電舎は1897年に創業。1912年に大崎工場を構え、この地で発展を遂げてきた。その後、工場を移転。2004年1月に工場跡地が東京都より「都市再生特別地区」の第一号に告知され、拠点的な都市開発や、住宅/商業/業務などが調和した総合的な街づくりを狙い、計画が進められた。大崎駅西口地区は、この跡地以外に「中地区」「南地区」「ソニー地区」の計4街区、総面積約6.6ヘクタールから成るが、その中でも大崎駅と地区を結ぶ玄関口となる部分が今回完成した「ThinkPark」だ。

共同事業者である世界貿易センタービルディングは、1970年に当時としては最先端の技術とアイディアを集約させた浜松町駅の「世界貿易センタービル」に続いて2棟目の超高層ビル建設となった。今回の取材では、同社の企画部長である丸山淳二氏に話を聞いた。

ThinkParkについて、丸山氏は次のように語る。「ThinkParkの特徴は、現在の最先端のテクノロジーを駆使したビル設計と、敷地全体の約4割を占める木立豊かな憩いの森『ThinkPark Forest』の共存です。『都市と田園』『人工と自然』『外部と内部』といった異なる特性の融合させ、オフィスワーカーには緑の中で有機的な知的生産ワークプレイスとして活用していただき、近隣の方々や来街者には快くおくつろぎいただける空間としてご利用いただきたく思います。」(丸山氏)

世界貿易センタービルディングの企画部長である丸山淳二氏