基本ルール

基本はすごろくだ。4人のプレイヤーが交互にサイコロを振って、出た目の数だけマスを進む。マップ内にはハート、ダイヤ、スペード、クラブの4つのマークが配置されており、それを全て集めてスタート地点(ぎんこう)に戻ってくるとレベルアップ、賞金がもらえる。設定された目標金額まで財産を増やし、ぎんこうに入ればゴールとなる。

マスには「お店」があり、持ち主のいない店に止まるとそこを買うことができる。自分の店に他のプレイヤーが止まれば、「買い物料」がもらえる。マップはエリアごとに色分けされており、同一エリア内の店を複数所有すると店の価格、買い物料が大幅にアップするため、プレイヤーはエリアの「独占」を狙ってコマを進めていくことになる。

株と増資

「いたスト」の最大の特徴にして最高にオモシロイのが「株」のシステムだ。ぎんこうではエリアごとの株を買うことができる。1回に買えるのは1エリアのみ、99株まで。ここを50株、あそこを49株、といった具合に分けて買うことはできない。あるマップでは株の買えるマス「株屋」が存在するが、基本的にぎんこうでしか購入できないため、どこを何株買うかがゲームの行方を大きく左右する。

自分の店に止まると、「増資」ができる。資金をつぎ込んで店を大きくすれば買い物料が跳ね上がることはもちろん、株価も上昇する。株を多く持っているエリアの物件に増資して財産をめきめき増やす、これがもっともベーシックな戦略と言える。このシステムを利用して他プレイヤーの財産を削ることだって可能だ。詳しくは実際にプレイしながら後述したい。

たとえ最下位でも、株をうまく使えば逆転のチャンスは必ず訪れる

チャンスカード

マップ上にあるのは店だけではない。「チャンスカード」というものを引けるマスが随所に配置されている。前述の4種のマーク、ハテナ印のマスがそれにあたり、そこに止まると8×8のカード群の中から好きなものを1枚めくることができる。その中身はというと、お金がもらえたり、行きたいところにワープできたりと、いいことづくめ……であるわけがない。株価を下げられる、ぎんこう目前なのに遠方へブッ飛ばされる、持っている全ての店の値段を13%下げられるなど、恐ろしいカードも多く用意されている。どれを引くかは完全に運まかせ。ちなみに、1列8枚揃えると200Gのおこづかいがもらえる。

その他のマス

店とチャンス以外にもいろいろなマスがある。他のプレイヤーが払った買い物料の分け前がちょっぴりいただける「ラッキー」(50%もらえる大ラッキーもある)、ステージを変形させるギミックのスイッチ、他プレイヤーの元に飛んでいける大砲、好きな建物を建てられる空き地――といった具合。これら多数の要素をどう使い、どう儲け、どう他人を蹴落とすか。単純なようでいて実に奥深いゲームなのだ。これでもかと増資し、超高額の買い物料をライバルからせしめた快感、終盤に株価操作で最下位からトップに躍り出る高揚感、そして1位でゴールインしたときの爽快感、是非味わっていただきたい。

少々筆が乗り過ぎのきらいもあるが、長すぎる前置きはこのくらいにしていよいよゲームスタートだ。