iPhoneでは無線データ通信に、Wi-Fi(802.11b/g)、AT&TのEDGEネットワーク、Bluetoothを利用できる。EDGEの平均転送速度は70~135kbps。AT&Tは下り方向の平均通信速度400~700kbpsのHSDPAのサービスを一部の主要都市で展開しており、SamsungのBlackJackは同ネットワークを利用している。そのため遅いEDGEの採用がiPhoneの欠点の1つとも言われている。ただ、EDGEは米国の13,000以上の都市、およそ40,000マイルの高速道路で利用できる。旅行中に小さな街で道に迷ったとき、Wi-FiやHSDPAは使えないが、EDGEならマップを検索できる。Safariを利用するようなシーンは高速なWi-Fiが基本で、全米を幅広くカバーするEDGEで補足する。米国における無線データ通信の現状を考えると、Wi-FiとEDGEは現時点でベストな組み合わせではないだろうか。

Wi-Fiに接続している状態

EDGEに接続している状態