Epic Games Storeは累計4,000万インストール、支払額は21億ドルを突破

今後については、「RealityScan 2.0」が数週間のうちにリリースされる予定で、これが「RealityScan」と名称変更され、デスクトップバージョンとモバイルバージョンが統合されます。さらに今夏からEpic Games LauncherでFabが利用できるようになり、よりデベロッパーが使いやすくなる予定です。

Epic Games Storeは現在、累計4,000万件のインストールを達成しており、2025年には7,000万件を超える見込みです。これまでパートナー企業に支払われた金額は21億ドルを突破し、今後は初期収益分配制度も強化され、収益が100万ドルに達するまでは開発者が全額受け取れる仕組みへとなります。100万ドルを超えてからは従来通りの12%のストア手数料がかかるようになっています。

事前ロード機能が9月にリリースされ、ギフト機能もホリデーシーズンに合わせて実装される予定。2025年の第3四半期にはAndroidとiOSのデベロッパーやパブリッシャー向けにEpic Games Storeのセルフパブリッシング機能も解放されます。そして、ソーシャル機能の強化として、PCとモバイルのユーザーが繋がることができるように。ゲームに関係なく使えるボイスチャット/テキストチャット/パーティ機能なども現在準備中です。

  • 4,000万インストール

    Epic Games Storeは4,000万のアプリのインストールを達成しています

  • ブラジル/イギリス/日本でiOS版のEpic Games Storeが解禁

    2025年末にブラジル/イギリス/日本でiOS版のEpic Games Storeが解禁となります

  • ボイスチャットやテキストチャットを導入予定

    ソーシャル機能の強化として、ボイスチャットやテキストチャットを導入予定

「すべてのアプリが世界中で自由になるまで戦い続ける」とスウィーニーCEO

最後にティム・スウィーニーCEOが登壇し、次のように語って基調講演を締めくくりました。

「世界は驚くほど速く変化しています。そして、業界も速く変化しています。欧州委員会ではiOS統合アプリストアに対して開放を命じました。Androidでは全世界、およびiOSでは欧州連合において、Epic Games Storeをローンチしました。直近では北米の裁判所はiOSに競合決済サービスの開放を認め、アメリカ合衆国において、『Fortnite』がiPhoneに戻ることができました。この判決は『Fortnite』のみならず、すべての開発者にとって大きな勝利です。今年後半にはブラジル/イギリス/日本でもiOSに『Fortnite』が戻ってきます。そして、すべてのアプリが世界中で自由になるまで『Fortnite』と開発者は自由のために戦い続けます」

「今日、Unreal Engineはリアルタイム3D業界全体を集結させました。映画やテレビ、建築、自動車メーカー、ファッションデザイナー、ミュージシャン、そしてゲーム開発者、インディーからAAAスタジオまでが集結しています」

「現在は本当にエキサイティングな時期と言えます。これからUnreal Engine 6へ道を進んでいるからです。Unreal EngineとUEFNの二本柱の最高の到達点を目指す数年に渡る度となるでしょう。そしてふたつの柱は単一のエンジンに統合されるにつれ、大変強力でシンプルなゲームプログラミングAPIの実現を意味します」

「ゲームはどこでも構築でき、展開できるようになります。異なるプラットフォームの全てのアプリストアにスタンドアローンとしてリリースもできるようになるという構想です」

「ディズニーとのパートナーシップで示唆されたように、我々はさらに大きな機会もみています。すべての開発者がゲームをオープンエコノミーとして接続する機会です。これをメタバースと呼ぶ人もいれば、単にゲームやすべてのメディア形式をより多くの機会と共に、実現されるものと見るひともいます。素晴らしいことは、これを一緒に構築するのは、この部屋にいる私たち自身だということです」

  • ティム・スウィーニーCEO

    ティム・スウィーニーCEO