LINEヤフーが提供するヤフー・データソリューションは5月27日、「リモートワーク」や「テレワーク」を検索する人々の興味関心を分析したレポート「海外求人を探す、リモートワーク検索者の興味を可視化してみた。~ハイミドル世代の意外な興味~」を公開した。

  • 海外求人を探す、リモートワーク検索者の興味を可視化してみた。~ハイミドル世代の意外な興味~

リモート勤務の変遷と検索動向

新型コロナウイルスの流行を背景に、2020年をリモートワークの「黎明期」、2021年~2022年を「定着・運用期」、2023年ごろからを「出社回帰期」と定義した上で、「Yahoo!検索」の検索ビッグデータをもとに2020年から2024年の「リモートワーク」「テレワーク」を含む検索キーワードを検索人数順にランキング化した。

その結果、2020年は「助成金」や「テレワーク 導入」など、環境適応のための情報探索に関連するような検索が主流だった。2021・2022年は「デスク」「椅子」「グッズ」など、就労環境の整備を思わせる検索キーワードが登場している。2023年からは出社回帰の流れを感じさせる「テレワーク 廃止」というキーワードが上昇していると同時に、「完全リモートワーク」への関心も高まっていた。

  • 利用データ:Yahoo!検索 集計対象期間:2020/01~2024/12までの年間で比較

「リモートワーク」を検索した人は40・50代が中心

「リモートワーク」を検索している人を、デスクリサーチツール「DS.INSIGHT」を使用して詳しく分析したところ、40・50代が46%とおよそ半数を占めることがわかった。さらに、この40・50代の「リモートワーク」を検索したユーザーの特徴的な検索行動の傾向を分析したところ、「海外求人」や「リモートワーク 英語」といったキーワードを検索していることがわかった。

  • 使用ツール:DS.INSIGHT Journey 集計対象期間:2024/05/06~2025/05/11

また、この「海外求人」を検索した40・50代のユーザーに焦点を当てて同様に検索行動を分析したところ、「リモートワーク」以外に、アジア圏の渡航に関係するようなキーワードや、「青年海外協力隊」「jica」、米国発のクラウドソーシングプラットフォーム「Upwork」を指すと思われる「upwork」などが出現していることがわかる。一定の語学力を持ち、海外での仕事を現地またはリモートで検討していたり、国際的な社会貢献に興味を持っているハイミドル世代のユーザー像が浮かぶ。

  • 使用ツール:DS.INSIGHT Journey 集計対象期間:2024/05/06~2025/05/11