昨今のインフレで少しは昇給していますが、とはいえ「生活苦」の体感は、前と比べて厳しくなっている方が多いと思います。ところが、中には上手に収入アップしているお金持ちの方もいます。着々と収入アップする人々は、一体、どんな点が特別なのでしょうか?

最近、スーパーへ出掛けると、お米の値段があまりにも高くて嫌になります。3~4年前までは5キロ2500~3000円で買えていたのに、今や5キロ4000~5000円が当たり前になってしまいました。

◆着々と収入アップする人々は、一体何をしている?

収入は3~4年で2倍にはなりません。昨今のインフレで少しは昇給していますが、「生活苦」の体感は、前と比べて厳しくなっている方が多いと思います。

ところが、中には上手に収入アップしているお金持ちの方もいます。着々と収入アップする人々は、一体、どんな点が特別なのでしょうか?

『金持ち父さん 貧乏父さん』を書いたロバート・キヨサキは、「資産はあなたのポケットにお金を入れてくれるもの、負債はあなたのポケットからお金を奪っていくもの」のように表現しています。

例えば、金利1%の日本国債に100万円を投資する。すると、年1万円の利息収入を受け取れる。これが日本国債から得られる収入です。

他にも、分配金利回り5%のREIT(不動産投信)に100万円を投資する。すると、手数料を引いて年5万円の家賃収入を受け取れる。これがREITから得られる収入です。

さらに、益回り7%のTOPIX ETF(東証株価指数に連動する上場投資信託)に100万円を投資する。すると、持分に対して年7万円の利益が出る。そのうち年2万5000円は配当収入として受け取り、残りの4万5000円は投資先によって成長再投資に回される。成長再投資がうまくいくかは投資先企業の腕次第。これがTOPIX ETFから得られる収入です。

国債に投資すればローリスク・ローリターン、REIT(不動産)に投資すればミドルリスク・ミドルリターン、TOPIX(株式)に投資すればハイリスク・ハイリターンです。

どれに投資するかは好みによります。

◆大事なことはお金や時間を使って「収入源を増やすこと」

ハワード・マークスのような債券投資の達人もいるし、ドナルド・トランプのような不動産王もいるし、ウォーレン・バフェットのような株式投資の神様と呼ばれる人もいます。

とはいえ、どれを選んでも金融所得は増えるので、お金持ちになる人は多種多様な方法でお金持ちになります。大事なことはお金や時間を使って「収入源を買っている」という点です。

言い方を変えると、「普通の人はお金を貯めるけれど、お金持ちは収入源を貯める」ともいえます。

ここで、画像のグラフをご覧ください。

お金持ちは金融所得(配当など)を増やすためにお金を使う

これは、筆者が新著『株価予想の達人が教える株投資』で取り上げたグラフです。

株式投資でうまくいっている投資家の多くは、このグラフをゴールにして投資をしています。

つまり、「金融所得(配当など)を増やすためにお金を使う」ということです。

「お金を貯めるのではなく、収入源を貯める」という考え方は一般的ではありません。多分、うちの母親に伝えたら、「いやあ、株を買うなんて怖くてできないよ」と言われそうです。

1億円超えの資産を築いてきた人と話をすると、やはり金融所得が「頼りになる収入源」になっている方が多いと感じます。

もちろん、投資は簡単なものではなく、しっかり稼ぐには、何年も実践をして、鍛錬を積む必要があります。一度身につければ食うのに困らない技術だと思うので、若いうちから勉強してみる価値はあると思います。

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)

18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」を受賞。主に株式投資とマネー(お金)についての情報をSNSやYouTube、メルマガなどで発信。IQ上位2%のMENSA会員。

文=中原 良太(個人投資家・トレーダー)