マイナビは5月21日、「育児離職と育休の男女差実態調査(2025)」の結果を発表した。調査は年2月14日~17日、小学生未満の子を持つ20~40代の正社員・公務員800名(育休経験者600名・育休未経験者200名)を対象に、インターネットで行われた。

  • 育児の影響により退職または退職を検討したことがあるか

    育児の影響により退職または退職を検討したことがあるか

調査によると、育児の影響により退職または退職を検討した人は35.0%。育休経験がある女性では4割を超え(41.3%)、育休経験のある男性でも33.3%にのぼり、男女問わず子育てと仕事の両立の難しさがうかがえる結果に。

  • 子育て中の理想の働き方について

    子育て中の理想の働き方について

また、子育て中の理想の働き方について聞くと、女性の約9割が「子どもの年齢にかかわらず正社員として働くこと」を希望していることが明らかに。一方、妻の正社員キャリアを理想とする男性は約7割に留まり、夫婦間の理想に一定数のギャップが存在するよう。

さらに、理想の働き方を実現するために必要なものを聞くと、男女ともに「土日休み」(男性30.9%、女性37.2%)や「残業の少なさ」(同27.5%、33.5%)が上位にあがったが、ともに4位となった「妻(夫)の家事育児への協力」(同20.7%、33.0%)においては男女間で10pt以上の差が見受けられた。

  • 育児休業の取得にあたって不安だったこと

    育児休業の取得にあたって不安だったこと

次に、育児休業の取得にあたって不安だったことを教えてもらったところ、去年に続き、男女ともに「収入減少」(男性34.7%、女性41.7%)が1位となった。2位以下は、男性が「特にない」(26.7%)が高かった一方、女性は「社会とのつながりが減ること」(22.3%)、「仕事の空白期間ができること」(20.7%)などが高い傾向にあり、男女差がみられる結果に。

最後に、自身の育休への満足度について100点満点で尋ねたところ、男女ともに70点前後(男性68点、女性73点)に。また、パートナーに対する満足度についても70点前後(同76%、65%)であったが、男性は自身の育休への満足度より妻に対しての満足度を高く評価している一方で、女性は夫に対しての満足度をやや低く評価している傾向が見受けられた。