自宅で0円で開業する方法はないか、興味のある方も多いでしょう。低コストで開業すると、ビジネスを継続しやすいなどのメリットがあります。今回は自宅で0円開業が可能なビジネス、開業を成功させるコツを解説します。これから開業や副業をしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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0円で自宅開業できるビジネス10選

自宅で気軽に開業できる仕事を10個紹介します。

Webライター

ホームページの文章を制作する仕事です。個人事業主やフリーランスも多く、自宅で開業できる職種の代表例といえます。

必要なものは少なく、パソコンさえあれば始められるため、0円で開業できます。納期さえ守れば、自分のペースで仕事ができるのが大きなメリットです。

ただし、継続的に仕事を受注するのは簡単ではありません。また、実績が少ないうちは非常に低い単価の案件しか受注できないことも多く、挫折しやすい点も要注意です。

Webデザイナー

ホームページやWeb広告のデザインを手掛ける仕事です。PCや専門ソフトさえあれば開業ができ、自分のペースで作業がしやすいのもメリットです。

専門性も高いため、優れたスキルがあれば高報酬を得られます。ただし、クライアントによっては要求水準が高く、応えるのが大変な場合もあります。

プログラマー・エンジニア

会社員でプログラマーやエンジニアとして勤務していた方は、個人事業主として仕事を受注できる可能性があります。プログラミングの副業案件は多く、フリーランス専用のエージェントサービスを提供している会社もあります。

エージェント経由で仕事を紹介してもらえば、自分で営業活動をせずに済むのがメリットです。エージェント経由でも、毎月80万円以上など高報酬の仕事があります。

ただし、相応のスキルや実績があることが前提のため、初心者レベルで仕事を受注するのはほぼ不可能です。

ネットショップ

オンラインでショップを開き、さまざまな物品を販売する仕事です。個人でも簡単にショップを開けるサービスがあり、低コストでビジネスを始められます。

売るものはさまざまで、海外から輸入した物品を売ったり、自分で作った作品を売ったりするケースがあります。気軽に始められるビジネスですが、参入者が多く競争は激しいため、いかに集客するかが重要です。

アフィリエイト

アフィリエイトは、自分のWebサイトに貼り付けた広告で収入を得るビジネスです。閲覧者が広告をクリックしたり、クリックした後に商品やサービスを購入したりすると、Webサイトの運営者に収益が発生します。無料で開設できるブログを使えば、0円で開業可能です。

閲覧者が多く集まるWebサイトを作れば、自動的に収益が発生するため、不労所得のような状態を得られるのが魅力です。ただし、効果が出るまでには最低でも半年、長いと1年以上かかるため、粘り強く取り組む必要があります。

YouTuber

YouTubeで動画を配信し、広告収入を得るビジネスです。動画のジャンルは多種多様で、日常生活を撮影したもの、特定のテーマの解説をするものなどがあります。

動画の需要は伸びており、多くの視聴者を獲得して、多額の収益を得られるチャンスもあります。自分の強みや興味関心のあるジャンルを選びやすいのもメリットです。

ただし、ライバルが非常に多く競争は激しいです。今後は、いかにクオリティの高い動画を制作できるかが重要になるでしょう。

コンサルタント

営業やマーケティングなどに関するコンサルティング業も、0円で開業できるビジネスの1つです。これまでのビジネス経験や知識を活用し、法人あるいは個人のビジネスの課題解決に貢献します。

コンサルタントとして活躍できるのは、すでにビジネス分野におけるスキルや実績のある方です。これまでのキャリアと同じあるいは似たような業種・業界を選べば、即戦力のコンサルタントとして活躍できます。

ただし、コンサルティングは顧客の信頼が重要なため、実績を積み重ねないとなかなか仕事は受注できません。マネジメントやITシステムなど、競合の多い分野はとくに激戦のため、注意が必要です。

カウンセラー

カウンセラーとは、依頼主の悩みを聴いたうえで、必要な場合にアドバイスをする職業です。恋愛・友人関係、仕事の悩み、育児の問題、雑談相手など、さまざまな種類があります。

カウンセラーになるために必要な資格はとくになく、電話やオンライン会議ができるパソコンやタブレットがあれば始められます。

ただし、かなり重い内容の相談をされると、心理的な負担がかかることがあります。ひたすら愚痴を聞かされることもあり、忍耐強さが求められます。

オンライン講師

オンラインスクールで講師を務めるビジネスです。オンラインであればスクールに出向く必要はなく、自宅で開業できます。

オンライン講師は、以下のようにさまざまなジャンルがあります。

  • 外国語
  • スポーツ(ゴルフ・フィットネス・ヨガなど)
  • 家計管理・節約
  • 楽器演奏(ピアノ・ギターなど)
  • プログラミング

これまでのキャリアや趣味を活かしたビジネスができるのが大きなメリットです。ただし、スクールに講師として登録するには審査を受ける必要があり、ある程度の実績・実力がないと難しいです。

SNS運用代行

企業や個人のSNSのアカウント運用を代行する仕事です。SNSは広く普及しつつあり、さまざまな業界でSNS運用代行の需要は多くなりつつあります。

ツールとパソコン・スマホがあれば、自宅でも仕事ができ初期費用も抑えられます。

ただし、フォロワーを増やしたり投稿をバズらせたりするには、ある程度の専門知識が必要です。数字で結果を出せなければ、契約を打ち切られる可能性も高くなります。

自宅で0円開業をするメリット

自宅で0円開業をすることには、以下のようなメリットがあります。

開業コストを抑えられる

自宅で開業する大きなメリットとして、まず開業費用を低く抑えられる点があげられます。通常の開業では、店舗を借りたり内装工事をしたりといった費用が発生します。

自宅であれば店舗の家賃や水道光熱費などが発生しないため、固定費を低く抑えられます。それほど大きな資金がなくても開業が可能であり、ビジネスを継続しやすいのがメリットです。

失敗した時のダメージが軽い

自宅で0円開業できるビジネスは、小規模で展開できるものが多いです。会社員でも副業の感覚で気軽に取り組めます。

小規模のビジネスで初期投資もそれほどかからないため、うまく行かなかったとしても、経済的なダメージは軽く済みます。1つの事業で失敗しても、他の事業に挑戦しやすいでしょう。

フレキシブルな働き方ができる

時間や場所に縛られずに働けるのもメリットです。育児や介護をしている方も、スキマ時間を見つけて作業ができます。

納期さえ守れば、いつどこで作業をするかは問われないケースがほとんどです。個人の事情に合わせて、柔軟な働き方ができるのも、自宅開業ビジネスのメリットといえます。

自宅で開業するデメリット

自宅の開業はメリットが多い一方、デメリットもあります。

競合が多い

自宅の0円開業は、手軽に実践できるため、必然的に参入者が多くなります。とくに以下の仕事は参入者が多く、激戦となっています。

  • Webライター
  • Webデザイナー
  • 動画編集
  • 講師
  • コンサルタント

競合の多い職種・業種では、自分の強みをどのように作るか、どのように営業をかけるかが重要になってきます。他者との差別化戦略やマーケティング戦略も必要で、仕事を獲得する手間がかかります。

集中できずだらけてしまう

人によっては、自宅での仕事だと集中できない方もいます。スマホを見たりゲームで遊んだりすることが簡単にできてしまうため、だらけてしまう人もいるでしょう。

自宅で集中して仕事をするコツとして、以下のような方法があげられます。

  • 就寝時間と起床時間を一定にする
  • 会社で勤務していた頃の服を着て仕事をする
  • タスク管理を徹底する
  • タイムスケジュールを作成する
  • 耳栓で音を遮断する、または集中できる音楽を流す
  • 仕事専用のスペースを設ける
  • 休憩を挟み、軽い運動や散歩をする
  • 座りやすく疲れにくい椅子を使う

法人化には向かない

自宅で開業するスタイルは、小規模のビジネスであることが多いです。資本金が0円でも法人を設立することは可能ですが、煩雑な手続きが必要で、小規模のビジネスではメリットはほぼありません。

最初は個人事業主として経営をしながら、ビジネスがある程度成長してから法人化を検討することがおすすめです。

資金調達が難しい

0円開業は毎月のコストを抑えやすい一方、少ない自己資金で開業するケースも多いです。自己資金が少ないと、金融機関からの融資を受けられる可能性が低くなることに注意しなくてはなりません。

金融機関は、自己資金が少ないと貸し倒れになるリスクがあると判断するため、融資は慎重になります。融資を受けるのが難しい場合、助成金・補助金などの活用を検討するのもよいでしょう。

自宅での0円開業を成功させるコツ

自宅の0円開業を成功に導くには、以下の点が重要です。

自分の強みを生かせる分野を選ぶ

自宅で開業する場合も、自分の強みを活かせるジャンルを選ぶのが基本です。たとえば講師やカウンセラーなどは専門知識やスキルがあってこそできる仕事であり、過去のキャリアまたは興味関心を活かせます。

まったく経験のない分野、あまり得意ではない分野で開業するのは非常に難しく、継続できる可能性も少ないでしょう。

実績を少しずつ積み重ねる

開業したばかりで、急に大きな売上・利益を得るのは難しいです。たとえ少ない報酬の仕事であっても、まずは実績を少しずつ積んでいくことが重要です。

ライターやデザイナー、動画編集などの方は、営業時に成果物を実績として提示することで、新たな仕事を獲得できる可能性が高くなります。