ブシロード・劇団飛行船が送る純文学ステージブランド・桜花浪漫堂 朗読劇『人間失格』が10月27日より開催されている。開演前にはゲネプロが開催され、笹森裕貴、井澤勇貴、平賀勇成、伊藤昌弘、佐奈宏紀が登場した。
今回、ブシロード&劇団飛行船が10月よりスタートさせたステージブランド、その最初の公演となるのが、太宰治の『人間失格』を題材とした、桜花浪漫堂 朗読劇『人間失格』。本公演は全キャストが男性で演じており、また本公演のDVDが発売されることも同時に発表された。
大庭葉蔵役の笹森裕貴は、「『人間失格』という名作の主人公を演じさせていただくということで、気合十分で準備させていただきました。良い意味で、ここまで幕が上がらないとどうなるか分からない役は僕自身初めてで、不安に思うのと同時にとてつもなくワクワクしております。精一杯やります。よろしくお願いします」と意気込んだ。
堀木正雄・マダム役の井澤勇貴は、「個人的に久しぶりの朗読劇に胸が躍ります。初めて御一緒する役者さんも多いのでどういうアプローチで来るのか、セッションするのも非常に楽しみです。誰もが知っている人間失格を男性キャストだけで上演する事が、今作の見所の一つでもあり、新しい挑戦でもあると思っています。良きスパイスを加えられるように尽力致します。劇場でお会いできるのを楽しみにしています」とコメント。
そして、竹一・ツネ子役の平賀勇成は、「稽古を通していく毎にとても面白く重みのある作品が創りあげられているなと感じていました。限られた上演時間の中で登場人物、そして『人間失格』の魅力が伝わる脚本になっていると思いますし、朗読劇ではありますが動きも多く面白い形の朗読劇になっているかと思います!是非沢山の方にご観劇いただきたい作品です!」と自信満々に語った。
また、シヅ子役はダブルキャストとなっており、北村健人は「皆様にお届け出来ることを心より嬉しく思うと同時に、散りゆく桜のように、美しく言葉を紡いでいきたいと思います」と語り、伊藤昌弘は「約一ヶ月シヅ子と向き合った稽古期間が終わり、「桜花浪漫堂 朗読劇『人間失格』」の幕が上がります。登場人物の性別に関わらず、全キャスト男性での稽古はとても刺激的でした。また衣装や照明、生演奏など台詞以外にも作品を彩ってくれる要素が組み込まれています。皆さまがどのように受け取ってくださるのか、とても楽しみです。千穐楽まで見届けていただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします」と残した。
そして、ヨシ子役の佐奈宏紀は、「『人間とは』について考えるともう沼です。どっぷりはまって抜け出せません。答えのない問いかもしれないけれど、この作品の中に入るために悩みながら沢山考えてきました。また、キャスト1人1人が台本、そして原作をしっかり読み込んできているのを稽古場で感じました。しっかりとあの世界を生きる『人間』が出来上がっていると思います。あの人間失格をまさかの男性キャストのみで描く面白さを体感していただけたら幸いです」とコメントを残した。