MMD研究所は10月24日、2023年9月に実施したMVNOのシェア・満足度調査の結果を発表した。首位は前回調査と同じくOCNモバイルONEで、2位の楽天モバイルと合わせ、新規の申し込み受け付けを終了しているサービスが上位を占める結果となった。

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今回の調査は、10月19日に結果が公表されたMNOのシェア・満足度調査の結果と同じ予備調査から、MVNOを利用している18歳~69歳の男女を対象とした本調査を行ったもの。本調査で対象としたMVNOサービスは、OCNモバイルONE/楽天モバイル/mineo/IIJmio/イオンモバイル/BIGLOBEモバイルの6サービスで、各サービスについて150人の回答を集めている。

MVNOをメインで利用する比率はほぼ横ばい

予備調査において、スマートフォン所有者のうち、メインで利用している通信サービスがMVNOだった人の割合は9.8%。2020年11月に12.3%だったMVNOのシェアが、主要3キャリアのオンライン専用プラン導入の影響を受けて2021年11月に9%台となって以降、MVNOのシェアは9%台を続けているという状況。とくに2022年2月以降、半年ごとに行われている直近4回の調査は、いずれも9%台後半と目立った変化がない。

  • グラフ:MVNOの利用率の推移

    MVNOの利用率の推移(メイン利用の端末)

メイン利用の端末でMVNOと契約している人を対象に、利用しているMVNOサービスを聞いた結果が次のグラフ。首位から5位のイオンモバイルまでの順位は前回調査と同じ。6位以下の順位には若干の変動があり、順位を上げたのが6位のJ:COM MOBILEと7位の日本通信SIM、順位を下げたのが8位のBIGLOBEモバイルと9位のLINEモバイル。10位のy.u mobileは前回調査と変わらず。なおこのうち、OCNモバイルONE/楽天モバイル/LINEモバイルはMVNOサービスの新規加入の受付をすでに終了しており、既存ユーザー向けにサービスの提供が続けられている状態だ。

  • グラフ:メイン利用のMVNO

    メイン利用のMVNO(上位10サービス)

今回本調査で対象とした6サービスについて、シェアの推移をまとめたのが次の表。シェアが増加しているのは1.4ポイント増となっているOCNモバイルONEのみで、他の5サービスはいずれもシェア減となっている。もっとも減少幅が大きいのは楽天モバイルの1.7ポイント減だが、前述のとおり楽天モバイルは新規受付を停止済みのため、ユーザーが減少していくのはしかたないところ。今回シェア首位のOCNモバイルONEも、6月26日をもって新規受付を終了しているため、次回以降はシェアの低下が予想される。

  • 表:MVNOの利用率の推移

    MVNOの利用率の推移(メイン利用の端末/6サービス抜粋)

本調査対象の6サービスの総合満足度は、イオンモバイルが首位で、2位IIJmio、3位OCNモバイルONEと続く。前回調査との比較では、mineoが2つ順位を落とし、IIJmioとOCNモバイルONEがひとつずつ順位を上げた。また5位と6位も入れ替わっている。ただし全体として点数自体は上昇傾向で、前回調査から点数を落としたのは楽天モバイルだけだった。総じてサービス品質への満足度は高まっているということだろう。

  • 表:表:MVNO6サービスの総合満足度

    MVNO6サービスの総合満足度

それぞれのサービスの利用者に、家族や友人に薦めたいかどうかを10点満点でスコアをつけてもらい、それを集計したNPS(ネット・プロモーター・スコア)をまとめたのが次のグラフ。対象6サービスはすべてマイナスのスコアとなっており、全体として批判者のほうが多い結果となっているが、IIJmioは前回調査のマイナス16.0から大きくスコアを改善し、マイナス2.7で推奨者と批判者が拮抗する結果となった。ちなみにMNOの調査でもっともよいスコアだったのはLINEMOのマイナス7.0、それに続くのがpovoのマイナス11.3だった。

  • グラフ:MVNO6サービスのNPS

    MVNO6サービスのNPS

前回調査との比較では、スコアがアップしたのがIIJmio/イオンモバイル/OCNモバイルONE/BIGLOBEモバイルの4サービスで、mineoと楽天モバイルがスコアダウン。ただしBIGLOBEモバイルは批判者が54.0%から46.0%に減少したとはいえ、推奨者も10.7%から6.7%に減少しており、ユーザーの評価が好転したとは言いづらい結果だった。

調査概要

  • 調査名:2023年9月MVNOのシェア・満足度調査
  • 調査期間:2023年9月22日~9月27日
  • 有効回答:
    【予備調査】40,000人 ※人口構成比に合わせてウエイトバックを実施
    【本調査】900人 ※各MVNOサービスの利用者150人ずつ
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:【予備調査】18歳~69歳の男女 【本調査】MVNO6サービス利用者
  • 設問数 :【予備調査】15問 【本調査】9問