アニメ映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』の公開記念舞台あいさつが10月22日に東京・バルト9で開催された。登壇者は秋乃役の川井田夏海、エルル役の大塚剛央、ウーリー役の津田健次郎、板津匡覧監督。本舞台あいさつは上映前開催ということで、ネタバレを控えたコメントで作品の魅力を語った。

  • 『北極百貨店のコンシェルジュさん』舞台あいさつ

『北極百貨店のコンシェルジュさん』は、『ビッグコミックススペシャル』にて連載されている西村ツチカ氏の漫画作品。お客がすべて動物という謎の百貨店を舞台に、新人コンシェルジュとして働く人間の女の子・秋乃が絶滅種の動物たちの接客をする姿が描かれる。

まず、本作が公開されて2日後の舞台あいさつということで、川井田は、「家族からも観たよと連絡をいただきました。母は完成披露試写会でも観ていたんですけど、2回目のほうが感動したよって」と語ると、大塚も「僕の母も舞台あいさつに来てくれました。心温まる作品で、老若男女楽しめると思います」と太鼓判を押した。

津田は、作品の評判について「エゴサーチをしました。評判が良くてほっとしています。かわいいだけじゃない、それだけじゃないとハードルを上げても、それに応えられる力のある映画だなと思っています」とコメント。

また、板津監督は、当日の朝まで韓国での映画祭で本作が上映されていたため帰国した直後とのこと。「私もエゴサをしました。大人も観られるし、子どもも観られる、と。そうなると嬉しいという狙いで作った作品なので嬉しいですね」とにっこり。

本作は世界25カ国での上映が決まっているとあって、川井田は「ボンジュール、ハロー、ニーハオ」と各国の挨拶で対応。続けて、「本当にありがたい。海外の方には、日本のおもてなしの精神にも注目してほしいです」と見どころを語った。

続けて大塚は、「監督が以前言っていましたが、海外の方たちは笑う場所、反応する箇所がそれぞれ違うと。なので、叶うことなら各国の劇場で一緒に観たいですね」と希望。津田は「本作の物語は、どこの国にも伝わることを描いています。笑いもグッとくるシーンも伝わりやすい。外国語でエゴサします(笑)」と語る。

これに対して板津監督は、「反応する場所は違いますね。そして、西洋の方はオーバーに声を出してリアクションをしますし、日本や韓国の方は自分の中で楽しむという感じで各国違います。そして、笑いって大事だなと思いました。笑いがあると会場に一体感が生まれるんです。私がびっくりしたのは、作中でペンギンが滑るシーンがあるんですけど、ここで大爆笑でした」と各国の反応について語った。

最後に、川井田は「本作品は多くのキャラクターが出てきて、一人ひとりに過去があり、そして未来がある。映画を観たあとのみなさんの未来にこの作品が寄り添って、そして長く愛してくれると嬉しいです」と締めくくり本舞台あいさつは幕を下ろした。

  • イベントではテープカットも行われた