漫画『北斗の拳』40周年を記念した展示「北斗の拳 40周年大原画展~愛をとりもどせ!!~」が11月19日まで開催されている。
『北斗の拳』は全世界で1億部を超える発行部数を誇る漫画作品。1983年の連載開始から40周年となる今年、史上初・過去最大の大原画展が開催されている。ラオウ編までの136話約3,000ページ、さらに連載当時に描かれた彩色画の中から400枚の原画を厳選し、「愛」をテーマに、6つの章でストーリーを辿っていく内容となっている。
展示に入ると『北斗の拳』ではお馴染みの死兆星が出迎えてくれる。そして、トキが死の灰を浴びて不治の病となってしまう原因にもなった、伝説のシェルターの扉が。トキの尊い犠牲のためにこの原画展を楽しめると思うと……。トキの気持ちを思う存分噛み締めていこう。
連載を順番に追っていく流れで展示を楽しんでいくと、「今日より明日なんじゃ」でお馴染みの「ミスミのじいさん」の種モミ体験スポットがある。「実るさ……下にあの老人が眠っている」のセリフと共に無限の種モミを思う存分敷き詰めていこう。
黄金のジャギ像やアミバのコーナーといった濃い面々を乗り越えていくと、シンの部下であるハート様が登場する。ここではなんと拳法殺し・ハート様の豊満なお腹の脂肪が再現されている。この脂肪はあらゆる攻撃が吸収されるため、存分に北斗百裂拳を叩き込もう。ただし、蹴りによる攻撃は脂肪をかき分けてしまうため禁止だ。また、北斗柔破斬を使用するとハート様がひでぶってしまうので絶対に使ってはならない。
ここからは南斗六聖拳コーナーとして、レイ、ユダ、シュウ、サウザーの展示へ。聖帝サウザーの目線が体験できる玉座がフォトスポットとして用意されている。椅子に座った景色をぜひ確かめてほしい。ちなみにひとつだけ解説すると、玉座に座った状態で左側に視線を向けることで……? なんと、巨人の如く大きな「ババァ」に見下される構図となっている。推定3メートルはありそうだ。
ここからはアニメの資料アーカイブや、扉絵コレクション、『北斗の拳』が表紙を飾った当時の『週刊少年ジャンプ』やアクションフィギュア、各漫画家によるお祝いギャラリー、そして遊技機の歴史が紐解けるコーナーとなっている。
光り輝くトキの立像や、カサンドラのウイグル獄長やライガ・フウガ、南斗五車星コーナーを抜けると、いよいよラオウがやってくる。気を引き締めてかかろう。展示の最後には、ラオウの像が迎えてくれる。共に右手を掲げ、「我が生涯に一片の悔い無し」の名台詞とともに、ラオウの最後を見守ろう。
(C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983