Tileは12月16日、落とし物トラッカー「Tile」の機能を内蔵したVisaカード「三井住友カード Tile」を発表した。1,500枚を初回分として発行する。

初回分の発行は、2021年12月16日から2022年1月14日までの先行予約期間中に専用サイトから予約を受け付け、抽選で発行する。

  • 「三井住友カード Tile」。超小型のEMVチップやバッテリー、スピーカーを内蔵し、カードの場所がわからないときに音を鳴らしたり、紛失時に居場所をTileネットワークで探すことができる

「三井住友カード Tile」は、Tileのスマートトラッカー機能を搭載した、世界初のクレジットカード。極小の物理スイッチとスピーカーを内蔵し、音を鳴らして位置を確認したり、最後に検知した場所を記録したりできる。

具体的には、鞄の中にある「三井住友カード Tile」が見つからないときにスマートフォンからの操作でカードを鳴らしたり、逆にカード側からスマートフォンを鳴らせる。また、スマートスピーカーに呼びかけて「三井住友カード Tile」を鳴らすといった操作も行える。

Tileデバイスの位置を検知する「Tileネットワーク」による通知にも対応。Tileネットワークは、例えば自分のTileデバイスを紛失した際、そのデバイスの近くを通った他のユーザーのTileアプリが自動でクラウドに接続し、アプリを通じて場所を通知してくれるもの。Tileデバイスを落としたときや、盗難に遭ったときなどに役立つ機能で、「三井住友カード Tile」もこのTileネットワークが利用できる。

カード本体は、1,000回以上の屈曲テストをクリアした薄型バッテリーを内蔵。付属の専用充電器でフル充電すると、最大6カ月利用できる。フル充電までにかかる時間は約3時間。なお、充電が切れた場合でもクレジットカード機能の利用に影響はない。

  • 「三井住友カード Tile」の表面と裏面。ちゃんと技適マークやBluetoothマークが入っている

カードの発行元は三井住友カードで、ブランドはVisa。タッチ決済もサポートする。発行手数料は5,500円(初回特別価格)、年会費は1,375円(初年度無料)。利用対象は満18歳以上のユーザー(高校生を除く)で、未成年の場合は親権者の同意が必要。

本体サイズはW86×H54×D0.8mm、重さは約6g。内部にICチップやバッテリーを内蔵するため、2mm以上の折り曲げは禁止。Bluetooth接続距離は約30m。対応OSはAndroid 8.0以降、iOS 13.0以降で、Bluetooth 4.0以上のバージョンを搭載したデバイスと連携できる。

  • 対応アプリから、位置を探したり音を鳴らしたりするなどの各種操作が可能