テレワークが広まり、自宅で仕事する機会が増えた人も多いことでしょう。自宅でそんなに動いているわけではないのに身体の疲れが抜けない……ということはありませんか。筆者もその1人です。肩や腕がなんとなくだるい日々が続いています。今回、パナソニックの新型マッサージ機器の体験を含めた「リフ活」セミナーに参加してきました。身体が軽くなった気がします。

  • お気に入りの飲みものや音楽とともに、自宅でリラックスに集中する時間を

在宅ワーク、生活と仕事の切れ目がないから疲れる

まず、原宿・表参道にあるリバイタライズサロン「クリーム」の三島宏美さんが登場。リバイタライズサロン「クリーム」は美容全般に対応したエステサロンで、なかなか予約が取れない人気店です。三島さんは、日々サロンに訪れる人の声などをもとに、ニューノーマル時代におけるセルフメンテナンスの重要性について教えてくれました。

  • リバイタライズサロン「クリーム」の三島宏美さん

三島さんによると、テレワークをはじめとして働き方や生活スタイルが変わったことで、人間の「疲れ方」も変化したとのこと。たとえば共働き世帯の場合、コロナ禍前は満員電車の通勤や夜遅くまでの仕事、さらに帰宅してから家事をしていました。そうなると、移動による疲れを感じるだけでなく、限られた時間の中で家事育児をするという忙しさがあります。

在宅ワークが普及してくると、通勤によるストレスや疲れは軽くなったものの、生活と仕事の切り替えが難しくなります。歩く時間が減ったことで運動不足にもなりがちです。自宅には仕事用の机やイスがない家庭も多く、長時間のパソコン作業に適さない無理な体勢で仕事をすることも……。自覚しにくい精神的なストレスも大きいそうです。

「長引くコロナ禍で不安を感じたり、情報に振り回されたり、制限される生活などで大きなストレスがかかります。これがじわじわと蓄積されて、(サロンのお客さまでは)本人の自覚以上に疲れの症状が身体に出ている方々が目立ちます。肉体的な疲労と心的な疲労は絡み合っています。お客さまを見ていると、在宅ワークで座る時間が長いので肩や腰に違和感がある人がいらっしゃいます。身体を触ってみると、がちがち。疲労とストレスは放っておかず、ケアをすることが大切です」(三島さん)

  • 疲労をセルフチェック。鎖骨は指の第1関節が入るくらいゆるんでいるのが理想的。硬かったり、押して痛みがあったりするときは、疲労が蓄積しています

とはいえ、自覚できていない疲労を積極的にケアするのは、なかなか難しいですよね。三島さんは、五感からリラックスできる環境を作って、ケアに没頭できる時間を作ることをすすめています。

三島さんが働くクリーム(サロン)では、香り、空間インテリア、温度、音楽、リネンの手ざわりなど、リラックスできる状態を作ってからボディケアをするそう。自宅でそこまで環境を整えるのは難しいですが、自分のケアに集中する時間を作る「没頭タイム」を設けると良いとアドバイス。

「没頭タイム中は、スマホやテレビや家事はいったんやめて、ケアだけに集中することです。自分の気持ちや身体の疲労に気がつき、リフレッシュできますよ」と三島さん。自分の心身と向き合う時間を作ってケアすれば、自分を大切にしているような気持ちにもなりますね。

  • すねの内側や太ももは、疲労が出やすい部分

  • ハリや、押して痛みを感じる場合は疲労が蓄積している可能性あり

パナソニックが30代~40代女性(500名)に対して行ったリフレッシュに関する調査によると、身体的なリフレッシュ方法として取り入れられているものは「運動」が61%、「入浴」が54%、「散歩」が46%。以降、「マッサージ」、「マッサージ・整体(プロによる)」と続きます。気持ちのリフレッシュ方法は、「好きなものを食べる」が67%、「ひとりの時間をとる」が54%、「エンタメを楽しむ」と「入浴」が52%、「運動」が47%という結果になりました。

マッサージ、運動、入浴といった身体に対するケアは、心身のリフレッシュとして広く取り入れられていることが分かります。

  • 多くの人が普段から取り入れているリフレッシュ方法

こうしたリフレッシュ方法について「とても満足」と答えた人は12%、「まあ満足」と答えた人は71%という結果になりました。

  • 「とても満足」と答えた人は約1割

パナソニック ビューティパーソナルケア事業部の石橋絵里さんは「とても満足とまあ満足の差は大きいです。とても満足と答えた人はさらに、『リフレッシュに専念する時間を確保している』『ひとりで取り組んでいる』『方法を吟味している』という傾向が見られました。週に一度でいいので、自分のケアに没頭する時間を作ってみてください。そこで提案するのが『リフ活』です」と話します。

  • ひとりで没頭する時間を作ると満足度が上がります

ここでいうリフ活とは、留まった疲れを解消して、本来のパフォーマンスを取り戻す新しい習慣を指します。そんなリフ活に役立つアイテムのひとつがマッサージ機器というわけです。

  • マッサージ機器を使うと、ケアに没頭できます

最上位マッサージチェアの性能をスリム化、マンションにも置きやすくなった「スリムプロ」

そしてリフ活を体験。使ったアイテムは、パナソニックのマッサージチェア「スリムプロ(EP-MA61)」と、「レッグリフレ(EW-RA190)」です。どちらも発売済みで、価格はスリムプロが440,000円前後、レッグリフレは57,000円前後です。

  • 窓際に並んだ「スリムプロ」を体験

まずは「スリムプロ」から。会場では窓際の見晴らしよい場所に並んでいます。パナソニックのマッサージチェアといえば、全身をもみほぐす「リアルプロ」が知られていますが、リアルプロの技術や特徴を、マンションにも入るサイズの横幅68cmに収めたのがスリムプロです。

リアルプロとスリムプロの目立つ違いは、腕から肘にかけてマッサージするひじ掛け部分。リアルプロはひじ掛け幅約85cm、スリムプロは約68cmです。モミ玉数はリアルプロが4個、スリムプロが2個です。そのため、マッサージ手技タイプ数、ストレッチ数、好みで作る部位コース数は、スリムプロのほうが少なくなっています。リアルプロもスリムプロも、モミ玉は温感ディスクと一体型で幅は10mm。これは親指の幅と同じとのこと。

  • 肘掛け幅がスリムに

操作部分は、リアルプロがひじ掛け部分に固定されたタッチパネルコントローラーなのに対し、スリムプロはフルカラー液晶操作のリモコンです。

  • マッサージの前に全身をセンシングして、肩位置などを計測します

  • 足の部分もエアーバッグがしっかり包み込みます

  • カラー液晶で見やすいリモコン

スリムプロに身体を預けると、最初にセンシングして肩位置などを確認してからマッサージをスタート。背中が指でマッサージされているような圧迫を感じて気持ちいい! エアーバッグが足や肩部分を包み込む感じも心地良い……。エアーバッグがぎゅーっと身体を押さえるので、身体が浮かず、モミ玉の刺激がしっかり入ります。

さまざまな部位をマッサージされると、身体の部位にも意識が行きます。「この部分はいつもの生活ではあまり動かしていなかったな」「あ、この部分は押すと気持ちいいいんだな」などと、自分の身体と疲れをじっくり観察できました。マッサージに没頭することは、自分の心身の調子を知ることにつながるのかもしれません。8分間のマッサージコースはあっという間。終わったあとは肩周りや背中がとても楽になった気がします。

  • スリムプロの本体カラーは、モカブラウン&アイボリー、ブラック&ダークグレーの2色。幅がスリムになったので、マンションでも設置できそう

新型「レッグリフレ」はブーツのように着脱簡単

続いて新型レッグリフレを体験。従来モデルと比べて着脱しやすくなりました。これまでは、足先・スネ・太ももを面ファスナーで巻きつける構造だったため、装着時にコツがいるほか、手間もかかりました。新モデルでは、足をスポッと入れて太もも部分のパーツを引き上げればいいので簡単です。

  • 従来モデルは複数の面ファスナーで装着していました

【動画】新型はスポッと履いて、グイッと引き上げればいいので簡単

レッグリフレは足先からひざ周り、太ももまで同時に足全体をもみほぐすため、ヒールを履いたあとなどに使うと気持ちいいんです。26個の内蔵エアバッグが1秒単位で空気の入り方を制御し、足全体を広くマッサージします。使わないときはそのまま立てかけておけるので、片付けも簡単。これならサクッと使えますね。

  • 足全体をもみほぐす気持ちよさは格別。マイナビニュース・デジタルの林編集長も仕事を忘れてますね

  • 操作部は足の内側にあるため、モード選択も手軽

  • もみ玉がひざ裏に当たって刺激します

  • ブーツのように立てかけておけます

  • 使わないとき、従来モデル(右)は「くたっ」としていますが、新モデルは形をキープしています

セミナーでは、開放感のある空間でレッグリフレを使いながら、ジンジャーの飲みものをいただきました。なんだか仕事であることを忘れてしまいそうなくらいリラックス……。こういう時間も大事ですね。レッグリフレでマッサージしたあとに靴を履いてみると、いつもパンパンだったのにちょっとゆるく感じてびっくり。お気に入りのボディクリームを塗って部屋着を履いて、その上からレッグリフレを装着すれば香りを楽しみつつ足全体をケアできそうです。

  • レッグリフレにはダークグレーとピンクの2色があります

スリムプロもレッグリフレも、自分では手が届かない部位をマッサージできるほか、同時に複数の部位をマッサージ可能。いわば、2~3人のエステティシャンが同時にほぐしてくれるような感覚です。圧迫のリズムや強さ、動きなども、マッサージ機器を使えばお任せでOK。自分でがんばってもみほぐすのと比べると、マッサージの気持ちよさを存分に感じられてリラックスします。

すき間の時間で「ながら美容」「ながらマッサージ」をすることが多いと思いますが、いったん並行作業を止めて、今回のような「リフ活」をしてみてください。セミナーの体験だけでも、頭がスッキリして良い気分転換になりました。